...谷と谷との間に架けられた長い橋廊下をわたり...
久生十蘭 「無月物語」
...やおら起ち上がって橋廊下を渡って行った...
吉川英治 「黒田如水」
...橋廊下の阿娜(あだ)な女は...
吉川英治 「剣難女難」
...ふらふらと最前の橋廊下まで来て見たが...
吉川英治 「剣難女難」
...夜気冷(ひん)やりとしてきた子(ね)の刻(こく)過ぎ、更け沈んだ離室(はなれ)の灯は、丁字(ちょうじ)に仄暗く、ばさと散った蛾(が)の翼から、粉々と白いものが新九郎の顔に降った――と、魔魅(あやかし)のすり抜けてくるよりも密やかに、橋廊下を、辷ってきた影は、しばらく、簀戸(すど)の外にたたずんで、中の気配をうかがっていた...
吉川英治 「剣難女難」
...高い橋廊下を大股に行く高氏の影はややあわてていた...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の先に立ち、大玄関から右へ進み、橋廊下を渡る...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾曲りもある中廊下や橋廊下を越えて...
吉川英治 「新書太閤記」
...「……あれかな? なにやら人の気配もするが」橋廊(きょうろう)を渡って...
吉川英治 「新・水滸伝」
...橋廊下をわたって行った...
吉川英治 「親鸞」
...陛下がおあるきになる弘徽殿の橋廊下のしたに潜(もぐ)っていたのを...
吉川英治 「平の将門」
...そして、武将たちをあいてに、杯を持って、何か、おしゃべりしていた森の巫女という女を横から拉(らっ)して、橋廊下を大股に、社家の住居へと、渡って行った...
吉川英治 「平の将門」
...それを合図に、天楽(てんがく)を奏し、天女の舞楽を見せ、つづいて、森の巫女が、神降りを演る段になるのだから」「では……」と、小部屋の帳(とばり)を払って、玄明が、先に、橋廊下から、おごそかに、「しいッ……...
吉川英治 「平の将門」
...橋廊下を走り渡って来た役者がある...
吉川英治 「平の将門」
...空洞(うつろ)のような橋廊下――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...橋廊下を跳びあがった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...本堂と方丈との通路になっている橋廊架(はしろうか)の下に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵のうつ伏している上の橋廊架をわたってゆくのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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