...通り少きこの橋上月をながめ涼みを取るもあながち往来の邪魔にはなるまじ」とやり返せば...
饗庭篁村 「良夜」
...行人まったく絶えて橋上に我あり天空に月あるのみ...
饗庭篁村 「良夜」
...夜の京橋上(うえ)に源之丞が謡曲(うたい)の声を合図として...
江見水蔭 「備前天一坊」
...橋上を屹(きっ)と見上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから橋上へ取って返した時分に気がつくと...
中里介山 「大菩薩峠」
...つい通しの橋上にかかる時分になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...案ずるほどのことはない、極めて無事にこれから、高台寺月心院の屯所へ帰って快く、ぐっすりと寝込むばかりだ――こういうような事情を、斎藤一が山崎譲に向って、橋上で、自分も一杯機嫌に任せていい心持で語るのは、もはや、帰ることも忘れているような様子です...
中里介山 「大菩薩峠」
...再び橋上を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋上と橋下と二つの方面に...
中里介山 「大菩薩峠」
...かくて轟の源松が再び橋上に戻った時分には...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは高架桟橋上の労働者であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...橋上に乗り上るとすうつと地底に引き込まれるやうに坂を下つて街路を走り続けた...
北條民雄 「大阪の一夜」
...馬超は橋上に陣取って...
吉川英治 「三国志」
...だが、橋上の趙雲は、なおびくとも動かないので、徐晃も張もいよいよ気味悪く思ったか、急にまた、途中から駒を返そうとした...
吉川英治 「三国志」
...橋上すでに渦巻いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...橋上(きょうじょう)橋下(きょうか)秀吉もまた同夜のうちに淀(よど)まで進んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...先の方が、無理がない」露八は、独(ひと)り言(ごと)に云って、それから、橋上の行列に、大声を揚げ、「ご苦労に存じますっ...
吉川英治 「松のや露八」
...もう本位田又八をこの橋上に待っていたところで来るはずもないし――吉岡方から掲示した高札の表(おもて)も読んだし――ほかに待つべき用事もないので...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索