...イエルサレムを囲んだ橄欖(かんらん)の山々を最も散文的に飛び超えながら...
芥川龍之介 「続西方の人」
...橄欖(かんらん)の枝だの...
芥川龍之介 「誘惑」
...橄欖(かんらん)(オリワ)の如く緑なる色の雲あるをば...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...橄欖(おりいぶ)色の栞の房が垂れた...
石川啄木 「鳥影」
...『ドイツのウユルテンベルヒのノオシヤテルに一本のリンデン(橄欖樹(かんらんじゅ))がある...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...勢強き橄欖の若木――緑の榮え行くを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...畑なくして唯処々(しよ/\)に橄欖林(かんらんりん)或は稀に葡萄畑を見る...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...麦圃の畔(くろ)、橄欖の影に、断柱(だんちう)残礎(ざんそ)散在す...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...橄欖樹(かんらんじゅ)のかげのなかにあります...
豊島与志雄 「街の少年」
...その藍色を暗然たる橄欖色(かんらんしょく)となすなど...
永井荷風 「江戸芸術論」
...橄欖・扁桃・柘榴・ぬるで・いちじく等の果樹...
野上豊一郎 「エトナ」
...橄欖(オリーブ)の実の数珠を持って歩いていられるのでございましょうね?」この気の毒な老婦人にベルナアルさんはたしかに立派な修道士になっていると告げることが出来たら...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...橄欖の冠は必ず汝の頭上に落ちるだらう...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...オリーブに橄欖を用い...
牧野富太郎 「植物記」
...一天斎驚倒師」と大きく朱で書いてある橄欖(オリーブ)と橙(オレンジ)のリボンで飾られた写真姿を見たとき...
正岡容 「寄席」
...そして青い橄欖の森が...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...〔ここまで原稿なし〕そして青い橄※の森が見えない天の川の向ふにさめざめと光りながらだんだんうしろの方へ行ってしまひそこから流れて来るあやしい楽器の音ももう汽車のひゞきや風の音にすり耗らされて聞えないやうになりました...
宮沢賢治 「〔「銀河鉄道の夜」初期形一〕」
...葡萄橄欖が栽培せられた...
森鴎外 「古い手帳から」
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