...あの鳥は樹梢でさえずっている...
...樹梢から紅葉がはらりと落ちてきた...
...森の中を歩きながら、青空に向かって樹梢を見上げた...
...風が吹くたびに、樹梢が揺れている...
...登山家たちは、標高500メートルの樹梢にテントを張った...
...樹梢に「あけび」のぶらさがれるを見て千明氏つる/\と登り...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...漁夫美しき衣の樹梢に懸れるを発見す...
高木敏雄 「比較神話学」
...しかし古来の名匠は天然の岩塊や樹梢(じゅしょう)からも建築の様式に関する暗示を受け取ったとすれば...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...譬へば樹梢高らかに空に冲(ひい)りて山上に...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...南に東に北に西に規則正しく間隔(かんかく)を置いて高く樹梢に翻って居る十数流の紅白旗は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...樹梢には蝉が鳴き立った...
豊島与志雄 「土地」
...風が時々樹梢を鳴らす度に一々はっとする...
中島敦 「虎狩」
...雨は満目(まんもく)の樹梢(じゅしょう)を揺(うご)かして四方(しほう)より孤客(こかく)に逼(せま)る...
夏目漱石 「草枕」
...夕日は樹梢(じゅしょう)を掠(かす)めて...
夏目漱石 「草枕」
...やはり淡紅色でその花が煙の如くに樹梢に群聚して咲き...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...やむをえず努力して樹梢に昇り...
南方熊楠 「十二支考」
...樹梢で鳴いてヒイトロロ...
南方熊楠 「十二支考」
...樹梢に飛んで大蛇の頭に咋い付く...
南方熊楠 「十二支考」
...樹梢先見花新開...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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