...雨の降る中、横風に煽られながら自転車で帰った...
...横風が強い道路では、車の運転に注意が必要だ...
...飛行機の離着陸時には横風が影響することがある...
...ヨットのレースでは、横風に沿って進むテクニックが重要だ...
...サッカーのゴールキーパーは、横風が吹くとボールの飛び方が変わることに注意しなければならない...
...『誰に会ふ?』受附の年老(としと)つた役人はさも横風(おうふう)に龍子の顔を睨みつけた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...苦学生に扮装したこの頃の行商人が横風(おうふう)に靴音高くがらりと人の家(うち)の格子戸(こうしど)を明け田舎訛(いなかなま)りの高声(たかごえ)に奥様はおいでかなぞと...
永井荷風 「日和下駄」
...ある時は対等以上に横風(おうふう)になった...
夏目漱石 「行人」
...島田はかねて横風(おうふう)だという評判のある男であった...
夏目漱石 「道草」
...種は懐中にあるんだから」彼はこの種の人間としてはむしろ不相応なくらい横風(おうふう)な言葉でこんな事を云った...
夏目漱石 「明暗」
...「……それで妻(さい)がわざわざあの男の所まで出掛けて行って容子(ようす)を聞いたんだがね……」と金田君は例のごとく横風(おうふう)な言葉使である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...みんみんは横風(おうふう)で困る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...寄附金の依頼でないだけに七拝ほど横風(おうふう)に構えている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...片輪のくせにいやに横風(おうふう)なものだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一と口に云えば吾輩猫共から見てすこぶる後学になるような事件が至るところに横風(おうふう)にあらわれてくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...びっくりするなよ」横風なことをいいながら...
久生十蘭 「春の山」
...例えば上士下士相対(あいたい)して上士が横風(おうふう)である...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その通りに儀式張(ばっ)て横風(おうふう)な顔をして人を目下(もくか)に見下だすことも亦(また)甚だ嫌いである...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...底(そこ)で今度は又その次ぎの奴に横風をきめ込み...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その悪事を隠そうともせずに横風(おうふう)な顔をして居るのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...行くにも帰るにも確かな横風がないと決して出かけませんでした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...彼はその辺一帯を占領して以来は恰で生れ変つた如き横風な人間と化して...
牧野信一 「船の中の鼠」
...あの横風な大尽が何うしたものか...
牧野信一 「船の中の鼠」
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