...煩(うる)さいからと云ふやうな横着な気持からホンの二つ三つのうそをついたことが...
伊藤野枝 「九州より」
...出来る丈け横着な...
伊藤野枝 「惑ひ」
...無口で横着なのをよく承知のうえであの女を家政婦として雇った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...甚だ自堕落で横着なのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...」と抜からず横着な申し出をして...
太宰治 「お伽草紙」
...手のつけられない横着なところがある...
太宰治 「火の鳥」
...「ほんまに横着な...
外村繁 「澪標」
...少し横着な言い方かも知れないが...
外村繁 「落日の光景」
...人間の胃袋ほど横着なものはないそうです...
夏目漱石 「こころ」
...さすが横着な両人も...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な料簡(りょうけん)を起(おこ)して...
夏目漱石 「私の個人主義」
...千種十次郎の横着な夢想を破りました...
野村胡堂 「音波の殺人」
...さっきまでの横着な面構えはなく...
久生十蘭 「魔都」
...横着な事を云う...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この婆さんが横着な怪しからぬ婆(ばばあ)に見えて仕様がなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...これはこの議論が、日本人特有の負け惜しみ根性を刺戟するせいらしいが、それにしても、これ位明白な事が解らぬというのは、余りに尻(けつ)の穴の狭い話で、こんな涙ぐましい愛国心ばかりで固まり合っているから、横着な、図々しい西洋文明にたたき付けられてしまうのだと、私はいつも憤慨していた...
夢野久作 「暗黒公使」
...横着なわがままごころが...
吉川英治 「新書太閤記」
...思えばぼくを横着な者にもしている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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