...横着な者は自分の受持を怠り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...手のつけられない横着なところがある...
太宰治 「火の鳥」
...横着な私となつたのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...こいつ横着なんじゃないのかい?」「当り前ですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...こんな時は馬丁がすぐに飛び降りる筈であるが横着な馭者は此日馬丁を伴はなかつた...
長塚節 「商機」
...彼女は自分の前に甚(はなは)だ横着な兄を見た...
夏目漱石 「明暗」
...そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な料簡(りょうけん)を起(おこ)して...
夏目漱石 「私の個人主義」
...九小使を呼んで探させると、小柴の卓子(テーブル)の中には、横着なことには、機密書類の謄本(コピー)がそっくり保存してあります...
野村胡堂 「女記者の役割」
...といったような横着な口吻(こうふん)でものを言う男だったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...当時の横着な手口を証明するようにXバインになったりOバインになったり...
久生十蘭 「魔都」
...「横着な面をするない」と杉本もどなりかえしていた...
本庄陸男 「白い壁」
...まるで私のやうに沮喪の気色を露はにしてゐたが(大体彼のそれは横着な誇張癖なのだ!)唱に手綱を執られると凡そ私の場合には示しもしない好意に溢れて頭をあげた...
牧野信一 「剥製」
...全くこの横着な男にはこの触診の瞬間では窒息するかと懸命に思えたが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...横着な面をして見向きもせずに...
柳田國男 「どら猫観察記」
...この婆さんが横着な怪しからぬ婆(ばばあ)に見えて仕様がなかった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...師直も妓の中に埋もれながら横着な居ざんまいで...
吉川英治 「私本太平記」
...歩けん」横着な良人のてれかくしに...
吉川英治 「新書太閤記」
...かくてはいかに横着な周馬でも一角でも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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人間わざとは思えない 鍼 三寒四温
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