...「横着な奴だ...
大杉栄 「獄中記」
...無口で横着なのをよく承知のうえであの女を家政婦として雇った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...横着な者は自分の受持を怠り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...何と酒屋は横着な...
種田山頭火 「行乞記」
...これは間違ったと思ったけれども横着な心が出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...何かねだり事をでも言おうとする横着な奴! しかもそれが女ときては言語道断だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何もしないで生きていようというのは横着な了簡(りょうけん)だからね...
夏目漱石 「こころ」
...怒鳴りたいだけ怒鳴っていろと云わぬばかりに横着な顔をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...本当に横着な図々図々(ずうずう)しい猫ですよ」「いやそりゃ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な料簡(りょうけん)を起(おこ)して...
夏目漱石 「私の個人主義」
...「お近さんと來たら横着な癖に呑氣で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...といったような横着な口吻(こうふん)でものを言う男だったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...横着な私は咳にむせびながらその咳の静まるのを待って...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...いつでも心のどこかの隅に、横着な、便佞(べんねい)な希望が綺麗(きれい)に離れ去ってしまった事はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...横着な事を云う...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...かくてはいかに横着な周馬でも一角でも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そういう人間の横着な変り方は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...思えばぼくを横着な者にもしている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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