...自分は時々この木の横着なるに...
芥川龍之介 「雑筆」
...それとも案外家出をして脅したら頑固な伯父さんも折れるだろうという横着な考えだったかも知れないが...
江戸川乱歩 「黒手組」
...横着な興行師(しうち)や俳優(やくしや)やは...
薄田泣菫 「茶話」
...」と抜からず横着な申し出をして...
太宰治 「お伽草紙」
...横着な私となつたのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...馬鹿でおまけに横着なその女郎(めろう)にたいして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...こんな時は馬丁がすぐに飛び降りる筈であるが横着な馭者は此日馬丁を伴はなかつた...
長塚節 「商機」
...代助は矢っ張り横着な態度を維持してゐた...
夏目漱石 「それから」
...九小使を呼んで探させると、小柴の卓子(テーブル)の中には、横着なことには、機密書類の謄本(コピー)がそっくり保存してあります...
野村胡堂 「女記者の役割」
...横着な空巣狙があつたもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...といったような横着な口吻(こうふん)でものを言う男だったが...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...当時の横着な手口を証明するようにXバインになったりOバインになったり...
久生十蘭 「魔都」
...わたくしは横着な事はしてゐません...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...いつでも心のどこかの隅に、横着な、便佞(べんねい)な希望が綺麗(きれい)に離れ去ってしまった事はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...横着な事を云う...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...師直も妓の中に埋もれながら横着な居ざんまいで...
吉川英治 「私本太平記」
...かくてはいかに横着な周馬でも一角でも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そういう人間の横着な変り方は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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