...汝は我にもまして横着なる男なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...無口で横着なのをよく承知のうえであの女を家政婦として雇った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...横着な者は自分の受持を怠り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...とかく横着な代物のように考えられていたのは事実である...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...こいつ横着なんじゃないのかい?」「当り前ですよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...横着なやうでありますが...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...その成猫した横着な...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな時は馬丁がすぐに飛び降りる筈であるが横着な馭者は此日馬丁を伴はなかつた...
長塚節 「商機」
...何もしないで生きていようというのは横着な了簡(りょうけん)だからね...
夏目漱石 「こころ」
...代助は矢っ張り横着な態度を維持してゐた...
夏目漱石 「それから」
...金銭の事に就(つい)ては何としても大胆な横着な挙動は出来られません...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...全くこの横着な男にはこの触診の瞬間では窒息するかと懸命に思えたが...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...わたくしは横着な事はしてゐません...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...いつでも心のどこかの隅に、横着な、便佞(べんねい)な希望が綺麗(きれい)に離れ去ってしまった事はない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...横着な面をして見向きもせずに...
柳田國男 「どら猫観察記」
...次には手つき眼つきや横着なそぶりとなり...
柳田国男 「山の人生」
...これはこの議論が、日本人特有の負け惜しみ根性を刺戟するせいらしいが、それにしても、これ位明白な事が解らぬというのは、余りに尻(けつ)の穴の狭い話で、こんな涙ぐましい愛国心ばかりで固まり合っているから、横着な、図々しい西洋文明にたたき付けられてしまうのだと、私はいつも憤慨していた...
夢野久作 「暗黒公使」
...(二七・八・三)*横着な達観だが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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