...横柄に声をかけました...
芥川龍之介 「杜子春」
...然しさう横柄に出るなら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...妙に慣れ慣れしく横柄になってきたようでした...
梅崎春生 「Sの背中」
...「斯んな磨きやうでどうなりや」と叱りつけ乍ら横柄に其靴を穿いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...横柄にかまえているわけにはまいりません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...横柄にも落着き払ってそれを馬鹿にするとは――おまけに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それで、判ったが、その、行け、と、申した声が、どうも、伊集院平に似ておるし、行けと、横柄に申す以上、勿論、家中の上席の者で、わしを、よく存じておる奴にちがいない...
直木三十五 「南国太平記」
...こっちの気位(きぐらい)が高過ぎたから普通の応接ぶりが横柄に見えたのかも知れない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...感激のほかはないのでござります」加十は横柄に顎で椅子を差示しながら...
久生十蘭 「魔都」
...マクスウェルをちょっと横柄に見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...慎重に返事しようと思った時、ゴーシ夫人がぱっと振り返り、横柄に命令した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...横柄に何の容疑かと聞いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...しわがれ声が横柄に命令して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...横柄に唇を突らせて更に呟いだ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...こっちが下手(したで)に出たとなると急に横柄になり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強いて横柄に構えながら...
吉川英治 「三国志」
...三十がらみでちょっと美麗(きれい)な女であったが、どこか横柄に、武蔵へ向って、子供へものをいいつけるように、「うしろをお閉(し)め、寒い風がふきこむと、子どもが風邪(かぜ)をひくがな」といった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の知らない世界のことを横柄に批評したのである...
和辻哲郎 「転向」
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