...横柄に御答へ申し上げました...
芥川龍之介 「地獄變」
...先ず頭立(かしらだ)ったのが横柄に簾(すだれ)を払って...
芥川龍之介 「邪宗門」
...」と横柄にせせら笑やがつた...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...妙に慣れ慣れしく横柄になってきたようでした...
梅崎春生 「Sの背中」
...すると諸君の主人は横柄に「こっちのいう値段で働くのがいやなら...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...――」弁護士は横柄にひとりごとのやうにいつた...
薄田泣菫 「茶話」
...横柄にそりくり返ってるやや太い鼻...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いやに横柄に見えて仕方がない...
豊島与志雄 「話の屑籠」
...」と武助さんは横柄に答へた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...一見乞食坊主のやうに見える男が――と父は後に僕に話した――横柄にかまへて「朔太郎君は居ますか」と言つたので...
萩原朔太郎 「追憶」
...妹背山(いもせやま)の漁師鱶七のように横柄に着膨れて谷川に沿った一本道を歩いて行ったが...
久生十蘭 「生霊」
...感激のほかはないのでござります」加十は横柄に顎で椅子を差示しながら...
久生十蘭 「魔都」
...それまでかなり横柄に振舞つてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...「なんで止めるんだ」マーシが横柄に尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...しわがれ声が横柄に命令して...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...その男は女を見ると横柄にうなずいて向側の椅子に腰を卸(おろ)して大きな声でボーイに命じた...
夢野久作 「暗黒公使」
...――こら、こら、それへ参る童(わっぱ)」と、横柄に誰か呼ぶ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分の知らない世界のことを横柄に批評したのである...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索