...横柄に声をかけました...
芥川龍之介 「杜子春」
...うん」と横柄に鼻であしらつてゐましたが...
薄田泣菫 「中宮寺の春」
...」とシルヴァーは落着き払って横柄に言った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...「斯んな磨きやうでどうなりや」と叱りつけ乍ら横柄に其靴を穿いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...横柄にも落着き払ってそれを馬鹿にするとは――おまけに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一見乞食坊主のやうに見える男が――と父は後に僕に話した――横柄にかまへて「朔太郎君は居ますか」と言つたので...
萩原朔太郎 「追憶」
...横柄に収まりかえっていられる筈の...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...妹背山(いもせやま)の漁師鱶七のように横柄に着膨れて谷川に沿った一本道を歩いて行ったが...
久生十蘭 「生霊」
...五十年配の、胡瓜(きゅうり)のような顔に、八字髭を生やした吏員は、横柄に、呶鳴った...
火野葦平 「花と龍」
...横柄にチラと彼を眺めて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...召使いが横柄に訊(き)いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...「なんで止めるんだ」マーシが横柄に尋ねた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...内金として三千ポンドを渡した」イズリアルスが横柄に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...酷く横柄に命令して...
牧野信一 「毒気」
...「今度の幕合は何分だね」と仏蘭西語で横柄に訊ねた...
松本泰 「日蔭の街」
...こっちが下手(したで)に出たとなると急に横柄になり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...強いて横柄に構えながら...
吉川英治 「三国志」
...三十がらみでちょっと美麗(きれい)な女であったが、どこか横柄に、武蔵へ向って、子供へものをいいつけるように、「うしろをお閉(し)め、寒い風がふきこむと、子どもが風邪(かぜ)をひくがな」といった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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