...すると客は卓(テエブル)の上に横柄な両肘を凭(もた)せた儘...
芥川龍之介 「南京の基督」
...無情冷酷………然かも横柄な驛員の態度である...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...挨拶振りが如何にも横柄なので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...横柄な顔をしているくせに気の小さい男で...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...」横柄な口のきき方である...
太宰治 「惜別」
...小柄なくせに横柄な男は...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...横柄な滑稽(こっけい)なことだと考えられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愚昧(ぐまい)邪悪な政治家連の横柄な命令を受ける屈辱...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...妙に横柄な眼付と微笑の口許とで...
豊島与志雄 「操守」
...この若い奴――水々しい新元服の横柄なこと――いま...
中里介山 「大菩薩峠」
...今から考えて見ると先方が横柄なのではない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...少し横柄なのは、日頃の平次にない態度ですが、此女に白い齒を見せたら、さぞ厄介だらうと言つた、平次の潔癖(けつぺき)さのためでもあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...横柄な顔をして大鼾で寝てやがる...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...官僚の横柄な身振りをしながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...横柄な文末には名前がない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...そういう横柄な云い方にも我慢したのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...お主(ぬし)の名から聞こうではないか」奇怪な老翁は怖ろしい横柄な言葉づかい...
吉川英治 「剣難女難」
...つまり葉公は賢者を尊敬することを知らない横柄な俗物であった...
和辻哲郎 「孔子」
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