...甚横柄な女人だった...
芥川龍之介 「長江游記」
...明日午(ひる)過ぎお邸(やしき)に上(あが)るがいゝぞ」と使者(つかひ)は自分が元老の筆頭ででもあるやうに横柄な口を利いた...
薄田泣菫 「茶話」
...庭石のかげから横柄な身ぶりで這ひ出して来ました...
薄田淳介 「若葉の雨」
...横柄な態度の人であつた...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...あんたは」横柄な声で言った...
高見順 「いやな感じ」
...恐らくそれが彼のふだんの表情であると思はれる、さつき手を額にかざして房一を眺めてゐたときと同じやうな、横柄な、何か固い糊づけしたやうなものが庄谷の顔にあつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」びっくりするほど元気なそして横柄な調子で...
豊島与志雄 「化生のもの」
...横柄な滑稽(こっけい)なことだと考えられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いやに横柄な口の利き方をするのが...
豊島与志雄 「電車停留場」
...横柄な元気な身振りを示した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多少横柄な斟酌(しんしゃく)であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あんまり粗暴で横柄なたずね方ですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し横柄なのは、日頃の平次にない態度ですが、此女に白い齒を見せたら、さぞ厄介だらうと言つた、平次の潔癖(けつぺき)さのためでもあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乾は急に横柄なようすになって...
久生十蘭 「金狼」
...お引き取り下さい」愛嬌のない横柄な巡査は...
火野葦平 「花と龍」
...マーシは皆に横柄な挨拶をして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...横柄な口も利かなくなった...
宮本百合子 「秋の反射」
...しかし肩書きを見て急に横柄な態度を改めるような人たちから...
和辻哲郎 「非名誉教授の弁」
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