...日本国の女の智慧浅きは横文字の本を読まぬゆゑのよし...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...それは瀝青(チャン)らしい黒枠の中に横文字を並べた木札だった...
芥川龍之介 「蜃気楼」
...漢文よりはさきに横文字を習った...
淡島寒月 「明治十年前後」
...横文字の本は書名と語名とを書き添えることをわすれないように...
大杉栄 「獄中消息」
...横文字一つ讀めないでその職責を果し得たであらうとは常識からしても考へ得られないことで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...相変らずクチャクチャと横文字を書いているから...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしに少しでも横文字が読め...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども横文字の本なんか貰(もら)っても仕様がないわね」「古本屋に売るさ」「売ればいくらぐらいになって」先生はいくらともいわなかった...
夏目漱石 「こころ」
...主人の癖として寝る時は必ず横文字の小本(こほん)を書斎から携(たずさ)えて来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それから何か横文字の本を本棚から抜き出して読みはじめた...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...にわかに横文字を読ませんとするは無理なり...
福沢諭吉 「学校の説」
...横文(おうぶん)を知らずしてかなわぬことなれば...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...和蘭出版の横文字の書だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...HOTEL ESSOYANという横文字が...
堀辰雄 「旅の絵」
...のそりのそりと鼻をふりながら歩いて来る象の皮膚はなんだか横文字の新聞を丸めたのをもう一度引き伸ばして貼(は)りつけたように...
堀辰雄 「鳥料理」
...……一つ一つみつ子はレツテルの横文字を読んで見た...
牧野信一 「香水の虹」
...シヨペンハウエルの名前が横文字で書いてあつたんだよ...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...原文は横文で一々人名が附してあつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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