...)とまた、悪く抜衣紋(ぬきえもん)で、胸を折って、横坐りに、蝋燭火(ろうそくび)へ紙火屋(かみぼや)のかかった灯(あかり)の向うへ、ぬいと半身で出た工合が、見越入道(みこしにゅうどう)の御館(おやかた)へ、目見得(めみえ)の雪女郎を連れて出た、化(ばけ)の慶庵と言う体(てい)だ...
泉鏡花 「歌行燈」
...机に向った横坐りに...
泉鏡花 「婦系図」
...壁にむかってしょんぼり横坐りに居崩(いくず)れて坐って...
太宰治 「HUMAN LOST」
...横坐(よこずわ)りになり...
田中英光 「オリンポスの果実」
...曲線 AdApに包まれた矩形の面積を最大ならしめる Am点の横坐標 Opa,mによって表わされる pa,mの逆数すなわち(B)で表わした(A)の価格を示す...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...芝草の上に奈世は横坐りに坐り...
富田常雄 「面」
...」と君江は横坐りに膝(ひざ)を崩して窓の敷居に片肱(かたひじ)をつき...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...横坐りに少し片足を投出し飯茶碗に茶をついでゐた手も止めず...
永井壮吉 「人妻」
...手拭浴衣に半帯をしめた常子が箪笥の前に横坐りに坐つてゐる姿が見える...
永井荷風 「来訪者」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入裏一灯の下に横坐りになりながら...
林芙美子 「新版 放浪記」
...波江は窓のそばで横坐りになつて...
林芙美子 「瀑布」
...改めて艶(なま)めかしく横坐りして焚火に手を翳しながら...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...横坐りになろうとして...
火野葦平 「花と龍」
...狭い部屋に窮屈そうに横坐りに坐って...
宮本百合子 「思い出すこと」
...世の中にこういうとこの人(しと)たちぐらいいやな男ってないわ」横坐りをしている若い女給が伊達巻をしめ直しながら溜息をついた...
宮本百合子 「刻々」
...その隅の壁にもたれた景子が横坐りに太つた素足を投げ出して...
三好十郎 「肌の匂い」
...横坐りに腰を掛けているので...
山本周五郎 「末っ子」
...ぺたんと横坐りにすわっている...
吉川英治 「松のや露八」
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