...横合いのトラブルで横物に巻き込まれた...
...今度は楕圓形な翳(かげ)が横合から出て來て...
石川啄木 「菊池君」
...』安井が横合から話を奪つて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...藍皮阿五は横合いから手を出して「そんなことは一切乃公(おれ)に任せろ」と言ったが...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...博士が蛙(かえる)のようにとびついてゆくのをワーニャが横合(よこあい)からとんできて...
海野十三 「見えざる敵」
...横合からさんざ憎まれ口を叩く...
薄田泣菫 「茶話」
...この仏様を知っていなさるのかい」横合から顔を出したのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筵(むしろ)をかけて投つてあるぜ」八五郎は横合から口を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「まだ早いやうに思ふが――」「又お神樂(かぐら)の清吉などに横合から飛出されちや癪(しやく)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしの背後へ廻つた味噌摺(みそすり)用人奴、小笠原流で靜々とした起ち居振舞ひだから、うつかり油斷をして居ると、横合ひから、あつしの脾腹(ひばら)へどかんと來た...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我慢がなり兼ねて横合ひから手を出しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かれは横合いから肉入りのパンを一きれさらって...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...びしよ濡(ぬれ)にした一張羅を仕立直して貰つた人の話をした事があつたらう……」「あゝあの……」横合から蟒が感嘆の聲をあげたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あの山の烏(からす)は横合からやって来て...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...不意に横合いから機関銃の射撃をしたものと考えれば...
夢野久作 「死後の恋」
...横合からずんと繰りだした笹穂の槍尖(やりさき)が...
吉川英治 「剣難女難」
...横合から大勢の百姓が...
吉川英治 「剣難女難」
...敢然横合いからぶつかって行った者がある...
吉川英治 「三国志」
...まがり廊下の横合いから...
吉川英治 「神州天馬侠」
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