...横っちょに吹きつける粉雪が髭にたまり...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...思いがけない横っちょの空に青や赤の電燈が明滅するのは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...横っちょに駆け出すようにしながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...長いくちばしが頭の横っちょについていました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...横っちょについてるんだよ...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...地蔵様を横っちょの方へお廻し申しては勿体(もったい)ないし――お地蔵様と相乗りというわけにもゆくめえし」腕を組んでお地蔵様と首っ引きに頻(しき)りに考えていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...その紐を横っちょの方で結んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...はちまきをした顔の横っちょうに...
新美南吉 「ごん狐」
...横っちょから黒い肉が覗(のぞ)きだすので子供たちが笑うと...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...彼の頭の横っちょにも翼が生えているような気がするのでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...やさしく彼の肩をたゝいて「お休み」と言った伊藤の故郷は「寒流」の流れるうすらさむい里だ彼は荒れすさんだ心の大陸の廃墟へ帰って行った敗北の竪琴は彼のがらんどうな胸の中でぶーんぶーんと横っちょに揺れながら「サヴェートになったら帰っておいで」と彼に告げた5 工屋戦二同志工屋戦二―――この若い労働者はわたしらに...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
...何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...誰がいつ結ってくれたのか田舎島田の根がくずれてガックリしたのを藁シベで少し横っちょにしばってある...
三好十郎 「斬られの仙太」
...肩の横っちょに頭を並べている怪奇小説...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...横っちょに引っかけた蓑が飛ぶような迅さだ...
横光利一 「夜の靴」
...横っちょになって...
横光利一 「旅愁」
...横っちょへ結んだ博多帯の腰から...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...すこし横っちょにして...
吉川英治 「松のや露八」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??