...彼は常に権衡を測ってから判断する...
...権衡のとれた対応をすることが大切だ...
...問題を権衡して慎重に考える必要がある...
...権衡にかける時間が足りない場合は専門家に相談する...
...権衡を欠いた決断は後悔の元になる...
...しかも平均権衡を失わざるは感服するばかりであります...
井上円了 「おばけの正体」
...生存競争のはげしさは全く需要と供給との不権衡の程度に比例せざるをえない...
丘浅次郎 「人類の生存競争」
...あまりに権衡を失しているように感ずるゆえ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...そして、この権衡は、常に平均を保つやうに――時には際立つた上下動があるにしても、それが全く顛倒(てんたう)しないやうによく平均を保つてゐるといふことが、最も必要であらうと思ふ...
田山録弥 「新しい生」
...まず第一に困った事は局部局部を見て忠実に写しているといつのまにか局部相互の位置や権衡が乱れてしまう...
寺田寅彦 「自画像」
...新吉自身の家柄との権衡(けんこう)から言えば...
徳田秋声 「新世帯」
...あるいは権衡度量の目を知らざる商人あり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...池などに咲く花は人物家屋に比してその権衡(けんこう)を失したれば...
永井荷風 「江戸芸術論」
...自己研究の題目と他人教授の課業との権衡(けんこう)を見るの明なきがため...
夏目漱石 「作物の批評」
...――ええ――これから鼻と顔の権衡(けんこう)に一言(いちごん)論及したいと思います...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その他の力たとえば意志がこの智力と権衡(けんこう)がとれぬときは気弱(きよわ)になる...
新渡戸稲造 「自警録」
...互に侵すことなく六十余州の権衡を管轄(かんかつ)しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...而(しこう)してその智力は権衡(けんこう)もって量(はか)るべきものに非ざれば...
福沢諭吉 「学者安心論」
...勢い家内の事は奥さんと言わんと権衡(けんこう)が取れん...
二葉亭四迷 「平凡」
...外(ほか)の食物に使う生計費が権衡(けんこう)を失している...
柳田国男 「木綿以前の事」
...年ごろはたしかに知れないが眼鼻や口の権衡(つりあい)がまだよくしまッていないところで考えればひどく長(た)けてもいないだろう...
山田美妙 「武蔵野」
...それは相戦う力が完全な権衡に達した時の崇高な静寂である...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...しかもその複雑さが不動の権衡と塔勢とに統一せられている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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