...彼らは権柄を握っている...
...権柄を利用して不正なことをする人もいる...
...彼の立場は権柄によるものだと思われる...
...権柄を求めるあまり、挙動不審な行動をすることもある...
...その企業の発展には権柄を持った人材が必要だ...
...すこぶる権柄(けんぺい)に主人はいるかとどなった...
伊藤左千夫 「箸」
...前田氏は権柄づくでそれにも眼鏡を一つ押売するかも知れない...
薄田泣菫 「茶話」
...それが権柄的(けんぺいてき)なまた個人的な喜びとなり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「そう権柄(けんぺい)におっしゃるものじゃございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...その御稜威の下に権柄をわが手に占めて行こうとする策略があるのみだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...躁狂(そうきょう)な響を権柄(けんぺい)ずくで沈痛ならしめているのがこの遠吠である...
夏目漱石 「琴のそら音」
...「庭先へ通らっしゃい」門番は恐ろしく権柄(けんぺい)ずくに案内します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し権柄(けんぺい)ずくになって居るのは五十前後の用人らしい男...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...といって指図しているのが例の権柄面(けんぺいづら)の藤波友衛とせんぶりの千太...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...権柄(けんぺい)に任せて粗暴放埓な振舞いをし...
久生十蘭 「湖畔」
...幸田は楽隊と警官の縺れを見ると急ぎ足でその方へ進んで行って権柄な声を出していたが...
久生十蘭 「魔都」
...権柄(けんぺい)ずくなら...
火野葦平 「花と龍」
...国民は政府と約束して政令の権柄(けんぺい)を政府に任せたる者なれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...只栄華権柄(けんぺい)の慾望を満足させるために...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...土部一家の権柄に圧(お)されたようなことをいったのが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...始めて大家と云うものの権柄に...
宮本百合子 「思い出すこと」
...いって聞かすことがある!」権柄(けんぺい)にこういいましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...権柄(けんぺい)ずくで...
吉川英治 「私本太平記」
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