...柳沢権太夫殿から受取つた潤筆で...
薄田泣菫 「茶話」
...中野権太丞は、それらを見分した後、今後かような所へ置く事はならぬ、また一家の男女を分ち置くという事も悪いから、それを改めよとの事であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...火元は青山の権太原(ごんだわら)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...控同心(ひかえどうしん)神田権太夫(かんだごんだゆう)...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...神田権太夫は、葭簀(よしず)のそばに腕組みをして突っ立っている重右衛門(じゅうえもん)をジロリと尻目にかけ、ツカツカと象の胸先のほうに寄って行って、血の滲(にじ)み出している辺(あたり)をツクヅクと眺めていたが、そばに引添っていた菘庵のほうへ振りかえり、「先生、嗅いただけでははっきりしたことは言えませんが、これは、人間の血じゃないでしょうか...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...そこで今度は権太楼浪曲を唸ったら...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...フリーランサーだった権太楼君と...
正岡容 「わが寄席青春録」
...この時分権太楼君が独立していたので...
正岡容 「わが寄席青春録」
...弱り目に祟り目で相前後して権太楼君は記憶喪失症になって病床にあること多年だったが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...権太の悪棍となりしは隠し女に嵌(はま)り...
三木竹二 「いがみの権太」
...女房が下に居やしやんせと両手を権太の右の肩へかけ押据ゑんとするを外(はず)す...
三木竹二 「いがみの権太」
...女房がまあようござんすといふと「なによかあねえ、掛先を集めては、手前の所へ埋めてしまつた、その時因果と善太が手前の腹にできたもんだから、親方がいふにやあ、もし権太さん、かういふ体になつたものを店へも出せませんから、立金(たてがね)をしてくれろといふ、まとまつた金の算段はできはしねえから、年貢米(ねんぐめえ)の金を盗んで立金に入れ、手前の方の仕末はついた所が、そのぼくがわれたもんだから、すんでのことで手が後へ廻る所を」と左の手を後へ廻す真似をし「庄屋の旦那が口を聞いて下すつて、年賦にして納めるといふことでやう/\済んだが、そのためにとう/\勘当よ、その中(うち)大勢寄つて来て初つたのはれこだ」と右の手にて壺皿を伏する真似をし「さあ悪いことには染み易く、露天賭博(のでんばくち)やおいそれ騙(かたり)、たつた今も廿両」と懐から最前の金包を出して見せ「これだからやめられねえのだ、これからお袋の所へ入つて、二、三貫目ゆすぶり出してくるから、手前は先へけえつて、酒でも買つて俟(ま)つて居てくれ」と立上らうとする...
三木竹二 「いがみの権太」
...弥左衛門が見えたのはと問ひ反すと「ありやあこの権太郎の女房...
三木竹二 「いがみの権太」
...又足代権太夫弘訓(あじろごんたいふひろのり)の勧(すゝめ)によつて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...万太郎の駕とそれを囲んでゆく曾根権太夫たちの列は...
吉川英治 「江戸三国志」
...曾根権太夫という人のことさ」「これは怪(け)しからん...
吉川英治 「江戸三国志」
...権太夫をよんでたずねました...
吉川英治 「江戸三国志」
...胡坐(あぐら)のままで頂戴するがいい」見ると権太夫と河豚内は次の間に平伏して...
吉川英治 「江戸三国志」
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