...暗中に模索する自己を訛傳する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...くりかえしその真意を模索するのだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...徒(いたず)らに清川と葉子との気持を模索するにすぎないのだった...
徳田秋声 「仮装人物」
...人類は新たな平和を模索するのだ...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...彼は立ち上って蒼空と大地との間に何かを模索するような眼差しを投げた...
豊島与志雄 「過渡人」
...不安な思惟はなるべく堅固な建造形式を模索する...
豊島与志雄 「今日の条件」
...モデルの誰たるかを模索することの無意味なる事を...
平出修 「公判」
...切りと答案のプロツトを模索するのであつたが...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...脇腹を伝つて次第に脚のかたちを模索するかのやうに撫で回してゐた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...空想に偏する者は目前の山河郊野に無数の好題目あるを忘れて徒(いたず)らに暗中を模索するの傾向あり...
正岡子規 「俳諧大要」
...この意識の休止所を模索する手先にひっかかって来た場所として...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
...ふと暗中模索する気もちが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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