...正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿(ふせんさく)なる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...すなはち、一面においては、プロレタリヤの種々なる一國的鬪爭に對して、その國籍から獨立した、全プロレタリヤ階級の共通利益を指示し、標榜する...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...すでにどの区でも混乱が予想されている」「木村は自由党を標榜するということだが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...特に禅が空を説き無を標榜するのとは...
田辺元 「メメント モリ」
...社会生活の中立性を標榜することによって...
戸坂潤 「技術の哲学」
...まず第一にイデオロギー性を所有し自覚し且つ標榜する新聞と...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...超政治性を標榜する一般新聞――但し資本主義制の下ではこの一般新聞が大新聞なのであるからこの方が今大事であるが――も...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...今日のブルジョア民主主義を標榜する民主国と雖も民衆は決して政治的な支配力を有つとは云えないが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而も超常識的を標榜するものこそが却って常識的な場合が多い...
戸坂潤 「思想としての文学」
...近代市民的大新聞の機能がその標榜する表面の面目にも拘らず...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...論理主義を標榜する所謂価値哲学は...
戸坂潤 「読書法」
...凡そ事斯くの如きは恐らくは閣下の本意に非る可し閣下は常に官紀振肅行政統一を以て自ら標榜するの人たればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...王儉がの七略の六藝といふ名稱では經目を標榜するに足りぬとして經典としたのは都合がよいから之に從ふと云つてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...社会主義を標榜する労働党が...
蜷川新 「天皇」
...「二十世紀の神話」を唱えて基督教排撃を標榜するナチスの軍勢が南下席巻して居る今日...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...個人主義は個人の自由を標榜する主張です...
柳宗悦 「民藝の性質」
...それ自身の標榜するところによると...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...この書がもしその標榜する通りに成立したものであるならば...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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