...正当なる歴史を標榜する史籍さえ往々不穿鑿(ふせんさく)なる史実を伝えて毫も怪しまない時代であるから...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...すでにどの区でも混乱が予想されている」「木村は自由党を標榜するということだが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...特に禅が空を説き無を標榜するのとは...
田辺元 「メメント モリ」
...反自然科学的な態度を標榜するブルジョア歴史学やブルジョア社会科学は...
戸坂潤 「科学論」
...それを自覚・標榜するかしないかとか又その自覚・標榜の程度とかによる区別は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...大新聞がそのブルジョア階級的イデオロギー性を隠蔽して一般社会性を標榜するのは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...西田哲学は弁証法を標榜する...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...今日のブルジョア民主主義を標榜する民主国と雖も民衆は決して政治的な支配力を有つとは云えないが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...而も超常識的を標榜するものこそが却って常識的な場合が多い...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その標榜する教育理想や教育方針の如何に拘らず...
戸坂潤 「辞典」
...論理主義を標榜する所謂価値哲学は...
戸坂潤 「読書法」
...人類愛を標榜する連中が...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...凡そ事斯くの如きは恐らくは閣下の本意に非る可し閣下は常に官紀振肅行政統一を以て自ら標榜するの人たればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...王儉がの七略の六藝といふ名稱では經目を標榜するに足りぬとして經典としたのは都合がよいから之に從ふと云つてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...半獣主義を標榜する人に無理はわかっている...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...高く自ら標榜する光悦でも喜んで金を塗りさうな城の構へである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「二十世紀の神話」を唱えて基督教排撃を標榜するナチスの軍勢が南下席巻して居る今日...
矢内原忠雄 「読書と著書」
...それ自身の標榜するところによると...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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