...小さな標木が立って「小黒部鉱山(カナヤマ)道」とある...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...日本アルプス遺趾」の標木が立つ――なんという悪夢にうなされかねない...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...其の邊から林班の標木は凡そ十間毎に明かに數へて行く事が出來る...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...標木室の電燈を消す事を忘れてゐたやうな気がして...
林芙美子 「浮雲」
...削った白い標木に...
本庄陸男 「石狩川」
...先導の測量隊が印した標木の前で足を停めた...
本庄陸男 「石狩川」
...「旧仙台藩伊達邦夷貸付地」と書いた標木が...
本庄陸男 「石狩川」
...「これでございますが」と彼は標木の一面を指さした...
本庄陸男 「石狩川」
...幾らか毳(け)ばだった標木の前に突き膝をした...
本庄陸男 「石狩川」
...村の境には以前も標木を立て...
柳田國男 「地名の研究」
...これによればツクシはもと標木の義であったものが...
柳田國男 「地名の研究」
...単に朝廷公事の時百官列行の序を定むるために立てる標木としか書いてないのは...
柳田國男 「地名の研究」
...それには境木のことをことごとく標木と書いている...
柳田國男 「地名の研究」
...他日の標木になるように...
柳田國男 「地名の研究」
...少なくとも峠のヒョウは標木の標から来ている...
柳田國男 「地名の研究」
...標木の日本語はシメでありまたツクシであった...
柳田國男 「地名の研究」
...通例は重々しく考えられる標木(ひょうぼく)の名を転用したところに...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...川尻の澪標木(みおつくし)のあたりまで浮かび出るのである...
吉川英治 「治郎吉格子」
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