...壞れ傾きたる墓標のめぐりにて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...どんな無神経ものの眼にでも気がつかずにいない赤い三角形の蟇口はやすやすと細田氏の注視の標(まと)となり...
海野十三 「三角形の恐怖」
...教育がその標準になってこそ...
大隈重信 「選挙人に与う」
...街道の傍(そば)に『官軍改修墓地』といふ木標(もくひやう)が立つてゐたが...
田山花袋 「父の墓」
...あまり無制限に災難歓迎を標榜(ひょうぼう)するのも考えものである...
寺田寅彦 「災難雑考」
...鮮かな目標を示してやったのだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...歴史的運動を標準として...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...二須永(すなが)はもとの小川亭即ち今の天下堂という高い建物を目標(めじるし)に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お互いに或る標準を打ち立てた上でなくては優劣は付くものでない...
「文芸は男子一生の事業とするに足らざる乎」
...報酬以上に務むる教育者金銭を標準(ひょうじゅん)として人を計るの不当なることは...
新渡戸稲造 「自警録」
...これを傍らに立てかけて一種の標章としていたのである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...また偶々(たまたま)庭に出るとそこから採集して来た植物を今でも昔と同じく標品に製作して他日の考証に備える用意を怠ってなく...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...ある一派の倫理学者の如く行為の結果を以て善悪の標準とする者はお七を大悪人とも呼ぶであろう...
正岡子規 「恋」
...その林のまん中に高い高い三角標が立って...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...今の文壇のうちの俊秀ならむ人々を標準として觀察するか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...標準語奨励の最中に方言の価値等を云々されては迷惑したのも無理はない...
柳宗悦 「四十年の回想」
...自分たちの生活を標準として何か目新しい衣食住の模様替(もようが)えを工夫し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その一番はずれに柳下という門標が出ていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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