...商標らしい黒い蝶の形を眺めた時...
芥川龍之介 「妖婆」
...螢とぶ木蔭の墓標新しき大螢終に逸せし川邊かな小岩停車場に着きて...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...私はそういう標準よりも理想や趣味の標準で価値をつけるのがほんとうだと思う...
田山花袋 「田舎教師」
...実践的訓練を目標とする国語教育を...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...思想的中間性に止まることを目標としていた自由主義者が...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...この平均値を高めるべき目標・理想線を意味している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...此れ其友人門生等先師の墓標に文学博士の四字を記入せん事を冀(こいねが)い其の訃を秘して窃(ひそ)に学位授与の運動をなしたるによるものなりといえり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...獰猛の目標(めじるし)となるばかりだし...
夏目漱石 「坑夫」
...そこで彼女は善悪の標準を度外に置いて...
夏目漱石 「明暗」
...標題音楽とは、近代に於ける一般的の者のように、楽曲の標題する「夢」や「恋」やを、それの情緒気分に於て表情しようとする音楽であり、その態度は純粋に主観的である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...此等は何れも山嶽や森林に神靈を拜する古代信仰の標幟である...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...この論者にとって一つの目標となる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...この書に載せてある新法律語およびその新字を作った標準については...
穂積陳重 「法窓夜話」
...とうてい及びもつかない目標をかかげるのは不当だと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これを標の竿という...
柳田國男 「地名の研究」
...実現させることは我々の努力の目標であるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...私は翁を健康な高齢者の標本として研究していたので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「もとより上洛の目標は一途(いちず)に志すところではあるが...
吉川英治 「新書太閤記」
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