...檣樓(トツプ)へ上つて來たのである...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...我が幾たび空中に樓閣を築きて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...梢(こずゑ)は三階(さんがい)の高樓(かうろう)の屋根(やね)を抽(ぬ)き...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...東京へ歸る旅費に拵らへた金を毎晩の井桁樓通ひに使ひ果してしまつたところだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...井桁樓(ゐげたろう)と敷島とを思ひ浮べて嚢中(なうちゆう)の無一文を苦しみ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...高砂樓も駄目ぢや...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
......
小穴隆一 「二つの繪」
...北村益、橋本八右衞門、女鹿左織、内田與兵衞、大久保徳治郎、石橋源三郎、安並正晴、米田宇兵衞、南部興寧、福士協助、伊東嘉平、大久保忠一、夏堀源一郎、戸田利三郎、大蘆梧樓、關野重三郎、福田男兒、永井正三郎、浦山十五郎、伊藤富三郎、大島勝三、前田利貞諸氏、之に例の浦山老人も加はり、三本木の川崎氏も加はりて、盛宴開かれたり...
大町桂月 「十和田湖」
...且つ第一公園のごとき眺望はなけれど、なほ梅花堆裡に弘道館の跡あり、孔子廟あり、鹿島祠あり、警鐘の樓あり、蕭散なる閑地なり...
大町桂月 「水戸觀梅」
...奇怪な蜃氣樓が立ち昇り...
太宰治 「お伽草紙」
...日本版畫の鼻祖司馬江漢も「春波樓筆記」のうちに誌した...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...どうもそれらしいと教えられて行ったある樓(うち)から出てくる...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...街の淑女が二人がかりでその樓へ案内して來るところだったのである...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...謝在杭・徐※・毛晉(汲古閣)・錢謙益(絳雲樓)などは互に珍書の收藏を誇つた...
内藤湖南 「支那目録學」
...芝口の茶漬飯屋金兵衞にて心やすくなりし深澤さんといふ人(茅場町洋食店大米樓の若主人)突然尋ね來り...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...子規を顧みて何だと聞くと妓樓だと答へた...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...急に明るい廣闊とした望樓に出た...
萩原朔太郎 「宿命」
...歴階して明遠樓上に登臨すれば...
原勝郎 「貢院の春」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??