...其威力と共に動き共に樂しむ者でなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その樂しかりし日をのみ憶ひてあるべきに...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...あれはいまでは「お道樂」のやうになつてゐますが...
海野十三 「海野十三氏の辯」
...樂しかつた戀の思出に耽つてゐたといふが...
薄田泣菫 「喜光寺」
...その頃まだそんなにポピユラアにならなかつたカチユーシヤの譜を作つたY君がSとかいふ聲樂家をつれて來て歌つたことも思ひ出される...
竹久夢二 「砂がき」
...耳は天上の音樂に聞きほれて居ました...
太宰治 「諸君の位置」
...お樂を二度目の女房に迎へることになりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地獄(よみ)の音樂のやうに聞えて來るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「こいつは樂ぢやありませんね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ありますよ――番頭の伊八は年甲斐もなく飛んだ道樂者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...音樂でも、美術でも、演劇でも、すべてSの好きなものは、陽氣で、賑やかで、明るい氣分と色彩に充ち、多分の健康性をもつたものに限られた...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...尤も蒲團の頭の方を足の方より少々高くし、一面に少し坂になるように床を拵ひ、安樂に臥せる事、大によし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...その娯樂といふものは同じやうに非人間的であるのほかない...
三木清 「人生論ノート」
...心なき身にも豆腐はあかれけり高野の山の秋の夕めし(樂々子)...
南方熊楠 「女順禮」
...世の中の萬事が面白く樂しくなつたのである...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...意識の中に聲を調へても樂となすべく...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...岸へ忍び寄るその音が樂しい囁きとなつて耳から胸へ...
吉江喬松 「霧の旅」
...つまり寫樂繪の骨格である...
吉川英治 「折々の記」
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