...槲樹からは蜂蜜が滴り落ちた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...西洋間の窓並びに唐戸の枠は蝦夷松、額ぶちはヌカセン、その天井板二十五種、腰羽目板二十二種は、以上に擧げた種類の外に、シナ、ナラ、シウリ、ヱンジユ、櫻、槲、朴(ほう)の木、ドロ、山モミヂ、オヒヨウ楡(にれ)、ハンの木、アサダ、サンチン、カタ杉、檜の木などだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...槲(かしは)やナラの葉の...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...楡(エルム)やいろいろの槲(かしわ)やいたやなどの大木は内地で見たことのないものである...
寺田寅彦 「札幌まで」
...餡入(あんい)りの餅のほかにいろいろの形をした素焼きの型に詰め込んだ米の粉のペーストをやはり槲の葉にのせて...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...あるもぐりの樵夫(きこり)が枝をひろげた槲の木の下でぐっすりと寢こんで...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...古い槲の木が立っていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...槲(かしわ)の大樹らしいのが...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...槲(かしわ)の枝を幾本も切り落しました...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...われらは低き槲(かしわ)の林をゆき過ぎて...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...何故この無抵抗な人間の單なる名前――その人にとつては今彼の言葉はまるで小兒に對するやうに十分に彼を制したのだ――が數時間前にはまるで雷電が槲(かしは)の木に落ちたかのやうに彼に打撃を與へたのであらう?あゝ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ぜひとも言ってみたいのは槲(かしわ)の林のことである...
柳田国男 「雪国の春」
...広大な槲(かしわ)林であった...
柳田国男 「雪国の春」
...そしてその食卓の周圍には槲の壁板へ打ちつけた狹い棚木に腰を掛けるだけのいくらかの餘地はあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...槲の椎骨をした、その厚い船側は、磨れて、皺よつて、濕氣と鹹氣とがしみ透つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...水の虻(あぶ)Les Mouches d'eau牧場の真ん中にはたった一本の槲(かしわ)の樹(き)があるきりだ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...彼は大きな槲(かしわ)の樹(き)の間を縫って...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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