...それは槲(かし)の樹の葉の上にある黒点よりも...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...槲(かしは)やナラの葉の...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...塔のように突っ立った槲(かしわ)や楡(にれ)の木があって...
ストックトン Francis Richard Stockton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...光線に貫かれてる黒い光った槲(かしわ)の木立の間に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...広き庭に茂りし橡(とち)と年ふりし槲の木立露に濡れつゝしめやかに其葉をゆする...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...われらは低き槲(かしわ)の林をゆき過ぎて...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...植物学の語は支那にて製す」「冬(かんとう)はふきに非ず」「槲かか」「はこねうつぎは箱根山に産せぬ」「蘇鉄は熱帯植物に非ず...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...それから大きい黒い槲(かしわ)の書棚が一個...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...槲樹(かしわ)と...
南方熊楠 「十二支考」
...欧州で神木とし霊薬とした槲寄生(ほや)を伐り落すに白布で受け決して地に触れしめず...
南方熊楠 「十二支考」
...ブラウンは槲寄生(ミスルトー)の種を土に蒔(ま)いて生(は)やすは難いが...
南方熊楠 「十二支考」
...例えば月桂樹や槲(かしわ)や桃金嬢(てんにんか)の冠...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ぜひとも言ってみたいのは槲(かしわ)の林のことである...
柳田国男 「雪国の春」
...広大な槲(かしわ)林であった...
柳田国男 「雪国の春」
...槲樹は痩地にも根を深くし...
山路愛山 「明治文学史」
...槲の椎骨をした、その厚い船側は、磨れて、皺よつて、濕氣と鹹氣とがしみ透つてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...水の虻(あぶ)Les Mouches d'eau牧場の真ん中にはたった一本の槲(かしわ)の樹(き)があるきりだ...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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