...槓(てこ)でも棒でも動かざるは既に僕の知る所なり...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...おもに堅い木で作った大きな歯車(はぐるま)や槓杆(てこ)の簡単な機械が...
有島武郎 「星座」
...その他 Quei と発音する文字(もんじ)は皆変槓(へんてこ)な意味が含まれいっそう嵌(はま)りが悪い...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...変槓(へんてこ)なこったがそれからというものは...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...役者の顔がだんだん変槓(へんてこ)のものになって...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...これを利用して槓杆(こうかん)と線条(せんじょう)のメカニズムを考案すれば...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...据えし支への巨材をば槓杆用ひこぢ扛(あ)げて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...即ち政治的変革のファクターではなくてただの文化的向上の槓杆だということを...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...却って矛盾そのものを槓杆とする...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...彼の先験的弁証法は(特に二律背反の如きは)批判哲学の生成のための最も有力な槓杆として役立ったものであるが...
戸坂潤 「辞典」
...世の中の槓桿(てこ)とも言うべき種族の本能以外には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...槓桿(てこ)を持って参ります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...棒が槓杆(てこ)になるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...港の雜貨店でこの鋏の槓力でも...
萩原朔太郎 「宿命」
...巡査は槓杆をうけとると...
久生十蘭 「金狼」
...二千プ負けてたのを一回の満槓で取戻す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私たちはその事件を槓杆(てこ)にして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...又は槓杆(てこ)でも動かぬ長尻の訪客を咄嗟の間に紙片のように掃き出して終(しま)うという辣腕(らつわん)家が時あってか出頭して...
夢野久作 「謡曲黒白談」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??