...砂利を敷いた構外へ大股(おおまた)に歩み出した...
芥川龍之介 「影」
...すぐ引返して構外の事務所にいたが...
石川欣一 「比島投降記」
...構外の路のなかに立つ例のアカダモの樹かげに行き...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...梅はその構外の前にあり...
大町桂月 「久地の梅林」
...悪魔に追わるゝ如く構外へ逃げ延びた...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...構外のWCへ行ってそこの低い柵越(さくご)しに見ると...
寺田寅彦 「写生紀行」
...構外のWCへ行つて其處の低い柵越しに見ると...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...構外へ出て人力車(くるま)を三台誂(あつら)えた...
徳田秋声 「足迹」
...お米倉の構外(かまえそと)まで来た時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま日は構外の野景に高く農夫らの鋤に蒲公英の莖は刈られ倒されたり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...構外に出るとすばやくタクシーをよんでくれ...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...既に一団(ひとかたま)りの人々が構外へ吐出されていた...
松本泰 「緑衣の女」
...彼より先に構外へ出た人々のうちに交っていたのかも知れぬ...
松本泰 「緑衣の女」
...その構外にずらりと並んでいるのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ステーション構外の物売店見物...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...だから?」いつの間にか三人は驛の構外に出ていた...
三好十郎 「肌の匂い」
...御覧の通り九大の構内と構外とは一面に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索