...特に印度大幻夢涅槃の妙説なりけり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...永劫(えいごう)はこれただ瞬時――涅槃(ねはん)はつねに掌握のうち...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...釈尊はこの「涅槃(さとり)」の世界へ行く方法に...
高神覚昇 「般若心経講義」
...涅槃(ねはん)に住せず」といっておりますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...心中を涅槃(ねはん)にくつつけたやうなところがあるが...
田山録弥 「西鶴小論」
...涅槃を感ずるのである...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...その摩耶夫人が天から投げた薬の袋が沙羅の枝にかかつてるのを誰ひとり気がつかないのだなぞとお釈迦様の涅槃を親にでもわかれるやうにいつてきかせるので...
中勘助 「銀の匙」
...それでは、丹道の極致である還丹も、仏教の涅槃も、基督教の入信も、皆同じものであるかというに、それは互いに著しく異なっている...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...風雅な入口の槃(はん)を叩くと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんな瞑想をもいきいきとさせどんな涅槃にも溶け入るやうなそんな美しい月夜をみた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...仏教の涅槃(ねはん)を想い起こす...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...どんな瞑想をもいきいきとさせどんな涅槃にも溶け入るやうなそんな美しい月夜をみた...
堀辰雄 「「青猫」について」
...そしてこの面をかぶつた、悲愴なる來者は彼をそんな風に來らしめた者に、涅槃をもたらす...
堀辰雄 「クロオデルの「能」」
...私を棄て慾を去り二元を越えた究竟の境地を「涅槃(ねはん)寂静」と呼び...
柳宗悦 「民藝四十年」
...涅槃桜(ねはんざくら)のそばを通ってゆく兵庫(ひょうご)くずしの女を...
吉川英治 「江戸三国志」
...長部の『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』などにある物語は...
和辻哲郎 「孔子」
...しかし彼の解脱――意志なき認識や涅槃(ねはん)などにおいては...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
...かくのごとく道元は悉有の語義を涅槃経の知らざる方向に深めた...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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