...だから柘榴口(ざくろぐち)の内外(うちそと)は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...花ざかりの柘榴(ざくろ)の木の下で若い女が大ぜい踊つてゐるのに遇つた...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...艶々(つやつや)した鮮紅色の石榴(ざくろ)の花が...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...α粒子(アルファりゅうし)という手榴弾(しゅりゅうだん)で叩き壊すと...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...手榴弾をしらべて...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...その睛(ひとみ)は榴(ざくろ)よりも大きかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「汪士秀」
...負ぶったまま庭の柘榴(ざくろ)の木に登り...
徳田秋声 「縮図」
...日本兵の白兵戦創や手榴弾による者が六〇パーセントにも上っているが...
戸坂潤 「社会時評」
...障壁の中央めがけて榴弾(りゅうだん)を発射していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...榴弾も出来たし、シャフトも出来たし、紅硝子もできたし、ただ一冊の、オランダの本だけからでも、異国に負けぬものが造れた...
直木三十五 「南国太平記」
...柘榴口めいた巨材をくぐった湯槽には油とまがう湯があふれて...
中村清太郎 「山岳浄土」
...しばらくは柘榴(ざくろ)の細枝に留(とま)っていたが...
夏目漱石 「永日小品」
...午後の陽を一パイに石榴口から入れて見ると浴槽の中は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...柘榴(ざくろ)を彫った金銀金具...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...墓場の下の祖母上よ、今日はまた力なき私の心によみがへり、私の昔の庭にきて、茂れる青草に水をかけてやつてください、ああ 古く乾からびた木製の椅子、庭の隅にかたむける犬小舍、赤い柘榴の花、祖母上よ、なにゆゑに、なにゆゑに、かくも私の心は悲しいのか、このさめざめとしてはてしなき冬の日のいまはしさ、おそろしさ、せつなさ、寂しさを、墓場の下の祖母上よ...
萩原朔太郎 「よき祖母上に」
...彼は一番近くに垂れている石榴を摘まみ下げ...
横光利一 「旅愁」
...さながら柘榴(ざくろ)みたいな皮色(ひしょく)さえ呈して来た...
吉川英治 「私本太平記」
...片脚の足首は柘榴(ざくろ)のように割れているし...
吉川英治 「親鸞」
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