...柘榴口の中の歌祭文にも...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...石榴(ざくろ)のように肉の腐った膝頭をべろべろ舐めていたり...
芥川龍之介 「上海游記」
...銭湯の柘榴口(ざくろぐち)に見立てた板に...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...クロクロ島!――一発の水中榴弾クロクロ島が煙の中に見えなくなったので...
海野十三 「地球要塞」
...榴(つつじ)ヶ岡(おか)隊と称(とな)えられて黒木第一軍に属し...
太宰治 「惜別」
...自慢の朝鮮柘榴(ざくろ)が花盛りで...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...砲台の真中(まなか)に破裂せし敵の大榴弾(だいりゅうだん)の乱れ飛ぶにうたれて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...石榴の木があるからいいって...
豊島与志雄 「反抗」
...ヒル卿は破裂する榴弾(りゅうだん)をさしながら言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...石榴花(ざくろ)凌宵花(のうぜんかつら)宛(さなが)ら猛火の炎々たるが如しといへどもそは決して赤インキの如きにはあらず...
永井荷風 「一夕」
...松だの石榴(ざくろ)だのの盆栽が五六鉢(はち)並んでいる傍(そば)で...
夏目漱石 「行人」
...柘榴(ざくろ)を彫つた金銀金具...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しばらく柘榴口(ざくろぐち)から出ずに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――宮松の庭には、拓榴があった、そうして、その頃、花が開いた...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...私は路傍の柘榴の花について語りはじめて...
三好達治 「柘榴の花」
...石榴の隙間から見えるその空を仰向きに...
横光利一 「旅愁」
...やぶれた傷口は柘榴(ざくろ)の如く膿(う)み...
吉川英治 「親鸞」
...熟(う)れた柘榴(ざくろ)のようにしてしまった...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??