...石榴(ざくろ)ちよいと枝一面に蚤(のみ)のたかつたやうでせう...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...柘榴の樹の立ってるあたりに黄ろい蜻蛉がいくつとなく群を成して...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...小銃はとどいたが、手榴弾は、ずっと遠方で炸裂(さくれつ)した...
海野十三 「空襲葬送曲」
...頭部を壁にぶっつけて石榴(ざくろ)のように割られ...
海野十三 「地球発狂事件」
...ハハハヽヽヽヽ、手榴弾だって、同じことだよ...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...石榴(ざくろ)など一族(いちぞく)の緑眼もさむるばかり鮮かなる小村あり...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...月桂樹(げっけいじゅ)と柘榴(ざくろ)との鉢(はち)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...榴弾(りゅうだん)の響きも...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だって御前には持てないじゃないか」「いいから下さい」鎖の先に燃える柘榴石(ガーネット)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...薔薇(ばら)の花を折って来て石榴の根元に植えていたら...
林芙美子 「風琴と魚の町」
...大カザリン女帝の王冠の柘榴石とイワン雷帝の王冠の真珠とアレクサンダア二世の王冠の青ダイヤと...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...可成の柘榴が植えられてゐた...
正岡容 「下町歳事記」
...柘榴(ざくろ)などの苗木...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...桜の下に石榴(ざくろ)あり...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...柘榴の花の場合にはその艶やかな朱が...
三好達治 「柘榴の花」
...柘榴の句は鋏するのところ...
三好達治 「測量船」
...さながら柘榴(ざくろ)みたいな皮色(ひしょく)さえ呈して来た...
吉川英治 「私本太平記」
...鼻が柘榴(ざくろ)になったりする...
吉川英治 「宮本武蔵」
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