...概ね未来に属する政治家...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...概ね十數戸乃至數十戸というところであろう...
石原莞爾 「新日本の進路」
...私は概ね家庭主義者ではない...
高田保 「貸家を探す話」
...しかもそれは概ね平時の人面を表徴するよりも...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...しかして英雄の出(いず)るは概ね国家擾乱の際...
津田左右吉 「史論の流行」
...一たび之れに浴するものは爲に死を致さむことを思ふ然れども知己の恩は私恩に同じからず私恩を介するものは概ね利害にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...概ね処世的要領の稚拙の如きを指してゐるのである...
中原中也 「心理的と個性的」
...實に芥川龍之介一人あるのみだつた)概ねの場合に於て...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...概ね、次のように結論できよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...概ね同じ高さの洋酒の壜と肩をならべて大二郎の耳の傍らに立つてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...菊池五山の叙する所と概ね符合してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...戲曲作者はこれがために概ね其作の度量優りたるものとせらるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...概ね基督教の師父は財産の共有を以て望ましい事としてゐたが...
森鴎外 「古い手帳から」
...放曠概ね此類なり...
横瀬夜雨 「花守」
...年頃経営せる所も概ね失敗に終りぬ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...大気は清明、概ね静穏、気温も比較的穏やかで、キャンプを設営した地点としてレイクが示した経緯度までほとんど障害なく到達できるだろうという期待が持てた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...さまざまな憶測は概ねそんなことに生まれた...
渡辺温 「絵姿」
...初めに言つた彼女の記憶といふのは概ねこの大塚窪町時代に係つてゐるのも無理ならぬ話である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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