...「離騒」にあらずとも詩篇は概ね酔後の好侶伴である...
市島春城 「読書八境」
...調子の晦渋なるものは概ね興味を感ぜず...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...大家と新進とを概ね網羅し...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...概ね斯うした縁の下の住民の手内職である...
中島敦 「環礁」
...山脚の緩なる概ね一帶の高原をなす...
長塚節 「草津行」
...概ね緑樹と相半ばす...
長塚節 「草津行」
...概ね多くの場合に於て...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...概ね皆感覺に偏重し...
萩原朔太郎 「氷島」
...概ね、次のように結論できよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それ等の詩風は概ねスラヴ民謠風のものなり...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...斯る仮面の形相は概ね醜く歪みたるものなれども...
牧野信一 「嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら」
...二人の間だけでは概ねスペクトルを用ひないことにもしてゐたから――...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...概ね右の本性に出でた作品に限られてゐるやうに見うけられる...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...斎は概ね三月二十日頃に江戸を立つたものと見て大過なからう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...菊池五山の叙する所と概ね符合してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其性行は概ね上(かみ)の婚嫁の条に云ふ所に尽きてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...概ね皆繪聲に非ざることを知る...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...彼が生路は概ね平滑なりしに...
森鴎外 「舞姫」
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