...概ね良好な道路だが...
石川欣一 「比島投降記」
...大家と新進とを概ね網羅し...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...けだしその流行の波濤に漂はさるるに際しては読者の趣味概ね泛として定まるところなく批判の能力に乏しくして半銭の価値なきものも※々(さくさく)して世人の賞粲(しようさん)に上る...
津田左右吉 「史論の流行」
...流行の状概ね然(しか)り...
津田左右吉 「史論の流行」
...概ね緑樹と相半ばす...
長塚節 「草津行」
...概ね原作者の価値を下落させ...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...概ねの家庭に於て...
萩原朔太郎 「宿命」
...各句は概ね句の季語や題材ごとに纏め並べたが...
藤野古白 「藤野古白句集」
...フランス法律を学んだ者は概ねみな断行派に属しておったから...
穂積陳重 「法窓夜話」
...概ね同じ高さの洋酒の壜と肩をならべて大二郎の耳の傍らに立つてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...資本主義の円本流行は一日も早く撃退せねばならぬ製本技術の低下従来の単行本は概ね一千部乃至三千部を限度として初版を製本したのであるが...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...概ね右の本性に出でた作品に限られてゐるやうに見うけられる...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...わたくしの註せむと欲する所は概ね既に云つた如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...概ね上(かみ)に記するが如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...概ね皆繪聲に非ざることを知る...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...戲曲作者はこれがために概ね其作の度量優りたるものとせらるべし...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...概ねこの類なのであります...
吉川英治 「折々の記」
...さまざまな憶測は概ねそんなことに生まれた...
渡辺温 「絵姿」
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