...調子の晦渋なるものは概ね興味を感ぜず...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...概ね読者の想像に委せて詳細な記述を試みる事を避けようかと思います...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...上代のにおいてはそれは概ね戦闘であるが...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...上に述べたような欠陥の認められる考説が概ね史学者ならぬ方面から出ているのは...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...一たび之れに浴するものは爲に死を致さむことを思ふ然れども知己の恩は私恩に同じからず私恩を介するものは概ね利害にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...概ね斯うした縁の下の住民の手内職である...
中島敦 「環礁」
...實に芥川龍之介一人あるのみだつた)概ねの場合に於て...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...概ね負けてばかり居るし...
萩原朔太郎 「足利尊氏」
...概ね多くの場合に於て...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...殆ど概ねの女たちが...
萩原朔太郎 「家庭の痛恨」
...概ね、次のように結論できよう...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...概ね同じ高さの洋酒の壜と肩をならべて大二郎の耳の傍らに立つてゐた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...わたくしの註せむと欲する所は概ね既に云つた如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...概ね上(かみ)に記するが如くである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...正弘は彼に於て概ね開国論に左袒し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...柏軒の治病法は概ね観聚方等に従つて方を処し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...概ねこの類なのであります...
吉川英治 「折々の記」
...大気は清明、概ね静穏、気温も比較的穏やかで、キャンプを設営した地点としてレイクが示した経緯度までほとんど障害なく到達できるだろうという期待が持てた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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