...楽欲主義(げうよくしゆぎ)と云ふ看板もあれば...
芥川龍之介 「雑筆」
...寡人は楽欲に克つた其の為に...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...彼の後継者たる代々の皇帝はひたすらに狂気じみた享楽欲に耽溺の度を深めていった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...はた楽欲(ぎようよく)を漁(あさ)らむとすなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...一二五頁「花冠」は詩人が黄昏(たそがれ)の途上に佇(たたず)みて、「活動」、「楽欲」、「驕慢(きようまん)」の邦(くに)に漂遊して、今や帰り来(きた)れる幾多の「想」と相語るに擬したり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ほてりたるもろ手ひろげて「楽欲(ぎようよく)」にらうがはしくも走りしは...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...クリストフはそういう音楽欲に感心した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俺の肉体は楽欲(らくよく)にとろかされた...
平出修 「畜生道」
...其等(それら)の楽欲(げうよく)と...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...楽欲(げうよく)とに眩暈(めまひ)して慄(ふる)へたわたしの心の花の象(ざう)があるばかり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ほしいままに身を投げ出して楽欲(ぎょうよく)を求むる心と...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
...しかし飽くことなき楽欲に追われて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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