...やっとこの急なところを登るとよほど楽になる...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...私の気持も楽になるんだ...
太宰治 「おさん」
...ああ、そのことかと、胸にギクリ来ましたが、結局、言われたほうが、楽になると思い、ついて行くと、ボオト・デッキから更に階段をあがり、船の頂上、プウルのある甲板にでました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...しかしいっそのことこれが一年に十二回とか五十回とかあるようになればまたかえって楽になるかもしれない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...もう少し楽になるであろう」という考えを...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...のみならず、こんな人の常態として、紙入の底が大抵の場合には、軽挙を戒(いまし)める程度内に膨(ふく)らんでいるので、億劫(おっくう)な工夫を凝(こ)らすよりも、懐手(ふところで)をして、ぶらりと家(うち)へ帰る方が、つい楽になる...
夏目漱石 「門」
...どういうものか身体が楽になるとかえって気が弱って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しは楽になるかも知れないけれど」ガラッ八の問いの厳しさに対して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はこの朝はじめて身体が楽になるのを感じた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...一言ぐわんと怒鳴(どな)りつけてくれたらどんなに気が楽になるであろうと思うのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...春になればだんだん境遇(きょうぐう)も楽になる...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...ずっと気が楽になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...意味は何でも構わぬという音楽になるのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...しゃべったら楽になる気がして...
山川方夫 「演技の果て」
...今夜からは気が楽になるだろう...
山本周五郎 「青べか日記」
...おれもどれ位気が楽になるか知れないがなあ...
夢野久作 「鼻の表現」
...さう考へれば少しは楽になるだらうと思つたので...
横光利一 「悲しめる顔」
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