...しかしその楽しさも永くは続かなかった...
海野十三 「恐怖の口笛」
...弓の試合は将軍家も心から楽しさうに御覧になつて居られました...
太宰治 「右大臣実朝」
...お父さんもお母さんもニコ/\して楽しさうでありました...
土田耕平 「峠」
...初めてもつて見た自分の家や世帯道具を磨き立てたりしてゐた一年半ばかりの楽しさも...
徳田秋声 「のらもの」
...まるで自身の父か叔父のことでも話すやうな親しさと楽しさを以つて...
徳田秋聲 「老苦」
...萌(も)え出した恋愛の楽しさに浸っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...厭はしい一日の課業をすませて家へ帰つて遊ぶときにはお互の胸にいひしらぬ楽しさと慰めのあふれるのをおぼえた...
中勘助 「銀の匙」
...何か胸一杯に充ちた楽しさである...
橋本多佳子 「椎の実」
...とても私の嬉しさ楽しさ...
林芙美子 「谷間からの手紙」
...元気に生活に楽しさを感じるようになったとか...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...世に同好の士のあるのは何より楽しさうな守屋さんの話しぶりであつた...
三好達治 「オルゴール」
...間もない秋深い故郷へかえってゆく楽しさと...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...「わが心の楽しさを思いたまえ...
森鴎外 「舞姫」
...矢代はしだいに旅の楽しさを感じて来た...
横光利一 「旅愁」
...今は矢代は楽しさに胸のふくるる思いであった...
横光利一 「旅愁」
...自分らの進行だけは全く未だ分らぬこれからの楽しさばかりだと矢代は思い...
横光利一 「旅愁」
...生きている瞬間の楽しさとなって身内に静かな情慾さえ次第に高まって来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...僕にとつては全く楽しさに充溢した日々である...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
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