...楽しさうに「将進酒(しやうしんしゆ)」の畳句(でふく)を唄ひ連(つ)れて歩むのも見える...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...けれどもその日はなんといっても近ごろ覚えないほどしみじみとした楽しさだった...
有島武郎 「或る女」
...それ等の楽しさうな小鳥共は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...折角(せっかく)事件を解決した楽しさを...
江戸川乱歩 「鬼」
...楽しさうに水を浴びてゐる声を聞きました...
鈴木三重吉 「星の女」
...わざとしくじる楽しさを知れ...
太宰治 「創生記」
...久しぶりで家庭の団欒(だんらん)の楽しさを味わったような気がする...
田山花袋 「田舎教師」
...その時すっかり生きる楽しさを失ってしまった妻も...
徳田秋声 「仮装人物」
...咲子は誰よりも楽しさうに食べたが...
徳田秋声 「チビの魂」
...まるで自身の父か叔父のことでも話すやうな親しさと楽しさを以つて...
徳田秋聲 「老苦」
...われわれは唯その御支配の下(もと)に治(おさま)る御世(みよ)の楽しさを歌にも唄い絵にも写していつ暮れるとも知れぬ長き日を...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...夢と楽しさとを載せて...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...そうした彼の寂しい心は、炉(いろり)に火の燃える人の世の侘しさ、古さ、なつかしさ、暖かさ、楽しさを、慈母の懐袍(ふところ)のように恋い慕った...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...再度来ない青春の日の楽しさを...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...なんと忘れがたい楽しさをもって気候のよい日曜日の大散歩の面白さを描いているだろう...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...水著(みづぎ)すがたの脛白(はぎじろ)となでしこを摘む楽しさは女のわたしの知らぬこと...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...つい寝食も忘れてしまう楽しさである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その日その日の楽しさもある若い日の花園だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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