...夜中まで二人の間に取りかわされた楽しい会話を私は今だに同じ楽しさをもって思い出す...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...悪魔じみた楽しさを只(ただ)一人味わいたいつもりではない...
海野十三 「四次元漂流」
...楽しさにひたる事が出来たのであった...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...わざとしくじる楽しさを知れ...
太宰治 「創生記」
...鵞鳥どもはまだ楽しさうに遊んでゐます...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...深い楽しさである...
中井正一 「図書館法の成立」
...何の楽しさもない此カフェーの二階で...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...他人の知らぬ楽しさがあるが...
久生十蘭 「雲の小径」
...水の楽しさが肌に感じられる...
久生十蘭 「肌色の月」
...本人は楽しさうですらある...
北條民雄 「癩院記録」
...沢山な姫様達が楽しさうに唄つてゐるのです...
牧野信一 「駒鳥の胸」
...人生の楽しさは金にはないということを云っているのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...我々に属している快楽の数や楽しさを制限することにつとめて得々としている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...漠然と感じる象徴の楽しさなのであらう...
横光利一 「琵琶湖」
...街街(まち/\)の広場の俄拵(にはかごしら)への囃(はや)し場(ば)で奏して居る音楽に伴(つ)れて多数の男女(なんによ)が一対の団を作り乍(なが)ら楽しさうに踊つて居た事などを思つて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...大戦前の倫敦で彼国の貴婦人と話した初夏の日の楽しさに似て居た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...思いのままな呼吸をさせる楽しさが...
吉川英治 「平の将門」
...こんこん人生の楽しさはそこから無限に湧いて来よう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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