...従っていつでも現在をいちばん楽しく過ごすのを生まれながら本能としている葉子は...
有島武郎 「或る女」
...筆を持っている時が一番楽しく...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...それを探るのを一つは楽しくも思いながら...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...網船を(やと)って一日楽しく遊びましょう...
徳田秋声 「仮装人物」
...おじいさんとおばあさんと孫と三人は、貧乏ではありましたが、楽しく、暮らしておりました...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...その晩私は楽しく眠れた...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...彼女のうちで楽しく交り合った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...……二人は楽しく話し合って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...美しい娘たちは楽しくその美を浪費する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すでに敵(かたき)を討つということをないものにすれば、自分はこれから一生を、なるたけ無事に、なるたけ楽しく、そうしてなるたけ長く生きて行きさえすればよいことになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...老人と不可視のお友達は連れ立って荒涼たる雪風の中を楽しく歩いた...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...やがて老王がなくなった後は王位を即ぎ国に居る父母をまねき末長く楽しく暮しました...
槇村浩 「おどり子の出世」
...これらは一年の内にてもつとも楽しく嬉しき遊びなりき...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...二人は楽しく幸福でありました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...それだけ面白く・楽しく・御馳走をたべるのは当然なことだと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私どもとしては面白くも楽しくもなかったんですから」「それはお気の毒だった...
山本周五郎 「いさましい話」
...楽しく眠っておいでなさい...
夢野久作 「白髪小僧」
...それでも彼女も自分のようにひと夜を楽しく安全に暮してくれるようにと願ってやまなかった...
横光利一 「旅愁」
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