...楽々と長火鉢の前に坐り...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...婆やはそのすぐあとから楽々と跟(つ)いていくことができた...
有島武郎 「星座」
...長野から直江津を経由して富山へ出れば一日で楽々と行けるが...
石川欣一 「可愛い山」
...楽々と入り得るこの部屋に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あまり何時でも楽々と画かれているように見えるせいかとも思う...
寺田寅彦 「二科会展覧会雑感」
...楽々と育(はぐく)まれて来たさすが時代の寵児(ちょうじ)であっただけに...
徳田秋声 「縮図」
...彼は楽々とやってのけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの高い山まで楽々と上り下りをなさるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の街道を楽々として...
中里介山 「大菩薩峠」
...だから廿分間で素人にも楽々と通読の出来る論文を書いた博士でも博士その名前が迷信の的となり得るに充分である...
中里介山 「山道」
...楽々と這い上がります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...楽々とした放心さで...
林芙美子 「浮雲」
...「夏の日の恋」セリフが入ってるので楽々とやり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あれなら俺達五人がいち時に楽々と乗り込めるからね...
牧野信一 「馬車の歌」
...さうしたポーズで半日も一日も楽々としてゐられたといふことは...
牧野信一 「「三田文学」と巌谷夫人」
...実際ではそんなことはないのだらうが大変楽々と...
牧野信一 「浪曼的月評」
...楽々とごろ寝を貪(むさぼ)っていた例のむく犬の吉むくりと起き立って...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...贅沢(ぜいたく)な選択を楽々と致しました...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
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