...「楼上に行ってきます」と言って階段やエレベーターで上の階へ移動する...
...「あの人は楼上の部屋に住んでいる」と、高層ビルやマンションなどで上の階に住んでいることを表現する...
...「楼上からの景色は素晴らしい」と、高い建物の上階から見る景色を表現する...
...「楼上でのイベントがあります」と、高層ビルやマンションなどの上階で開催されるイベントを表現する...
...「楼上は静かで過ごしやすい」と、高層ビルやマンションなどの上階が静かで住みやすいことを表現する...
...楼上に通う梯子(はしご)は...
芥川龍之介 「偸盗」
...銀座資生堂(ぎんざしせいどう)楼上ではじめて山崎斌(やまざきたけし)氏の草木染めの織物を見たときになぜか涙の出そうなほどなつかしい気がした...
寺田寅彦 「糸車」
...彼は実に百尺楼上に立つものなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...江戸の築地の異人館の楼上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...小さき瓜を此の大きさに育て上げたのは誰だ? 惨めな亡命者を時めく衛侯に迄守り育てたのは誰だ? と楼上で狂人の如く地団駄を踏んで喚いている彼の男の声にも...
中島敦 「盈虚」
...さしもに広い亀清楼の楼上楼下にかけつらねられて...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...鞋を解き足を洗ひ楼上に臥し晴間をも待たで早乙女の早苗取る手わざなど見やる折柄はした女あわただしく来りて汽車はや来れりいそぎ下り給へと云ふ...
正岡子規 「かけはしの記」
...今のわたくしの家の楼上から...
森鴎外 「細木香以」
...楼上の木欄(おばしま)に干(ほ)したる敷布...
森鴎外 「舞姫」
...また夕ぐれ半月の鎌が青白く楼上にかかっている時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...甲谷は間もなく主人の部屋の楼上(ローシャン)へ呼び出された...
横光利一 「上海」
...突出(つきだ)されたる楼上(ろうじやう)の間(ま)の八方(はつぱう)は支那簾(すだれ)に囲はれ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...楼上に去年除幕式の行はれた伊藤公の石像を一拝した...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...新野城の楼上へ積みおくがよい...
吉川英治 「三国志」
...孔明は楼上に琴を弾(だん)じて...
吉川英治 「三国志」
...鷹揚(おうよう)に御座之間(おざのま)のある楼上へ通って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...山門の楼上、正面には、朱(あけ)の椅子(いす)に倚(よ)り、紫衣金襴(しいきんらん)の袈裟(けさ)をつけた老和尚のすがたが見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...谷崎氏の“吉野葛”にも見える弥助鮨(やすけずし)の楼上に休んで鮎ずしを食う...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索