...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの、ああ……咏歎の星河、燦々の星河、極みなき……...
芥川多加志 「四人」
...三黄金をちりばめ玉をしく高どのうてなはまばゆきにのぼりて貴き位やま世にうらやまれん其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...五正義と善とに身をさゝげ欲をば捨てて一すぢに行くべき路を勇ましく真心のまゝに進みなばアー 是れ 是れ 是れ是れこそ楽しき極みなれ...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...しかしそのときの考えは余りに消極的であったことが今となれば恥ずかしい極みである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...腹臓なく愚存(ぐぞん)陳(ちん)じ申(もうす)べく候正岡先生の御逝去が吾々のために悲哀の極みなることは申(もうす)までもなく候えども...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...實に冷刻の極みである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...その極み、同家の本店の方にては、これも畢竟(ひっきょう)、松井が平素の仕打ちのよろしからざるためなりと、本支店の縁を絶ち、また市中のならずものは松井の弱味に付け入りて同家へ押し掛け、穏やかならぬ挙動に及ぶ者も多しとぞ...
井上円了 「おばけの正体」
...二十世紀の世界にはあらうとも思はれぬ神祕の極みであつた...
永井荷風 「十年振」
...自動車は当代の人皆之に乗る事を以て栄華の極みとなすが如し...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...清水の一滴も湧いて出ようはずはない!絶望困憊(こんぱい)の極みのところに...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが広茫極みなき天の穹窿で...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...眞に又完く生きるとはここでは極みなく生きるを意味するのである...
波多野精一 「時と永遠」
...芸術と人生の澎湃極みなき魔宴(サバト)よ...
牧野信一 「浪曼的月評」
...二月二十七日さびしさの極みに堪へて天地に寄する命をつくづくと思ふ――左千夫歌集――太宰さんの気持ちがぴんぴんと胸に響いてきてたまらない...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...まことに馬鹿馬鹿しい極みであるが又...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わびしくも情なき極みと相成り果て候...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...厳冬氷のような研磨の床に雄叫(おたけ)ぶさまは壮絶の極みである...
吉川英治 「剣難女難」
...夫人が久しい間に亙る繊弱き女性の身をもって東奔西走と苦心焦慮の極みを尽したため心身共に極度に疲憊しているので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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