...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの、ああ……咏歎の星河、燦々の星河、極みなき……...
芥川多加志 「四人」
...四楽しき極みはくれはどりあやめもたへなる衣手かやしほ味よきうま酒か柱ふとしき家くらかオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...西洋に行きて商店を開かんと欲するものは愚の極みなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...その極み国家の独立を失うに至りてやむよりほかなし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...実に歎かわしい極みであります」沈痛な面持ながら弁舌さわやかに説きだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...実に何というてよろしいやら心細い極みである...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...暴力を以て自分より弱い者にいうことをきかせるなどは野蛮の極みです...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...浅墓の極みである...
戸坂潤 「読書法」
...二十世紀の世界にはあらうとも思はれぬ神祕の極みであつた...
永井荷風 「十年振」
...悲惨の極みといわねばなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...春の野の大野の極み...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...眞に又完く生きるとはここでは極みなく生きるを意味するのである...
波多野精一 「時と永遠」
...その結果こそ思いやるだに空恐ろしい極みである...
久生十蘭 「魔都」
...何と恥かしさの極みではないか...
牧野信一 「剥製」
...誠に蘭花のように香(かぐわ)しい極みである...
牧野富太郎 「植物記」
...自惚(うぬぼれ)と瘡毒気(かさけ)の行渡る極み...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...大蔵どのの仕事を助けて参りましたが――でも泥棒呼ばわりなどは心外の極みです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...夫人が久しい間に亙る繊弱き女性の身をもって東奔西走と苦心焦慮の極みを尽したため心身共に極度に疲憊しているので...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??