...卒然として来り我等を茫莫(ママ)のうちに残すもの、ああ……咏歎の星河、燦々の星河、極みなき……...
芥川多加志 「四人」
...「ソロモンの栄華の極みの時にだにその装ひ」は風に吹かれる一本の百合の花に若(し)かなかつた...
芥川龍之介 「西方の人」
...一沢なすこの世の楽しみの楽しき極みは何なるぞ北斗を支ふる富を得て黄金を数へん其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...二剣はきらめき弾はとびかばねは山なし血は流る戦のちまたのいさほしを我身にあつめし其時かオー 否 否 否楽しき極みはなほあらん...
有島武郎 「遠友夜学校校歌」
...非常に迅速であるが又もの静けさの極みである...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...浅墓の極みである...
戸坂潤 「読書法」
...今や大修繕の途にあるのは喜ばしい極みである...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...実にこれ酸鼻(さんび)の極み...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...その古い日本語の音楽を今様に編曲して元に優るとも劣らないメロヂイを醸成してゐること洵にいみじき極みといふべきだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「すべてが、まごつき、急過ぎて、混乱の極みです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...傲慢(ごうまん)さは東洋の極みだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...自分達の方ばかりがおそらく殺風景の極みに思はれた...
牧野信一 「小川の流れ」
...源をたゞせば殺風景の極みなのです...
牧野信一 「趣味に関して」
...その喜びは極みない...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...必ずやその結果は支離滅裂の極みなる作品のみ産出されいたることをおもえば...
正岡容 「我が圓朝研究」
...「天寿国繍帳」はこの極みに達していると語られる...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...まことに馬鹿馬鹿しい極みであるが又...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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