...だから物騒極まりないころだったが...
高見順 「いやな感じ」
...急にへなへなとなるとは醜態極まりない...
高見順 「いやな感じ」
...太平洋岸の豪宕(ごうとう)極まりない浜辺である...
高村光太郎 「智恵子抄」
...さぞや威厳に満ちた厳粛極まりない表情に変化してしまうことであろうと考えていたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...まことに辺鄙(へんぴ)極まりないところです...
橘外男 「仁王門」
...思うだに凄愴(せいそう)極まりない...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...人情と義理と利害をXYZの座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える...
寺田寅彦 「年賀状」
...内に光を孕(はら)んだ豊麗極まりない藍紫色の大円盤が...
中島敦 「環礁」
...或者はパイプオルガンのような壮重極まりない音だったと語り...
久生十蘭 「魔都」
...陰惨極まりない生活を描いてゐる...
北條民雄 「月日」
...破廉恥極まりない方法で令夫人を脅しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...人畜を害して極まりない狼をやつつけたと吹聴したら...
牧野信一 「武者窓日記」
...コーカサスの雄大極まりない山嶽を南へ縫ってウラジ・カウカアズから...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...不幸にして最も不確実な・最も混沌として変化極まりない・ものである」と嘆いた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは平凡極まりないものである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自由自在の敏感さで受容(うけい)れるところの……そうして受入れつつユラリユラリと桐の葉蔭で旋回しているところの……変幻極まりない鋭敏な...
夢野久作 「髪切虫」
...兵法の幻妙はこの極まりない変通のうちにある...
吉川英治 「三国志」
...危険極まりないことだ...
吉川英治 「私本太平記」
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