...優艷極まりなき和泉式部のやうな人に...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...(二人極まり悪げに顔を見合す...
ストリンドベルヒ August Strindberg 森鴎外訳 「一人舞台」
...内実は彼女の危険極まりない敵――スペイン離宮に巣を張るクモとは正反対な人間だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...今度こそと志した下宿營業も亦遂に同樣の運命と略相場の極まり挂けた今日如何にしてこの悶を遣るべきか...
高濱虚子 「續俳諧師」
...まことに辺鄙(へんぴ)極まりないところです...
橘外男 「仁王門」
...………羞(はず)かしいとか極まりが悪いとか云うことは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...もう跡を引き受ける人も極まり...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに極まり悪いいうても初めの日イだけで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ここに又あの不愉快極まりなき法廷の有様をのべることを避けましょう...
浜尾四郎 「死者の権利」
...前後の事情を回想すれば感極まりて唯涙あるのみ...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...同じ区劃(くかく)のうちに変化極まりなく活動止まざる人世の一部分なりとも縮写せんとするは難中の難に属す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...乱暴極まりたる教育といふべし...
正岡子規 「病牀譫語」
...一高の文科を出た者は東大へ進むことが極まりのようになっていたが...
三木清 「西田先生のことども」
...六十五年の豊富極まりない一生を閉じた...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...器量が小さいと云ふのは餘り物が極まり過ぎてゐるのではないかと云ふのです...
森林太郎 「混沌」
...極まり悪げに俯向いてくすっと笑った...
横光利一 「旅愁」
...極まり悪げに身を左右に廻して...
横光利一 「旅愁」
...極まりもございませんが...
吉川英治 「三国志」
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