...内実は彼女の危険極まりない敵――スペイン離宮に巣を張るクモとは正反対な人間だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...却って極まり悪かったわ」「今にも戦争が始まりそうな欧羅巴(ヨーロッパ)へ独りで出かけて行く娘もえらいが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それに極まり悪いいうても初めの日イだけで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...人情と義理と利害をXYZの座標とする空間に描きだされた複雑極まりない曲面の集合の一つの切り口が見える...
寺田寅彦 「年賀状」
...ありようが実に普通極まりないものを...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...最初の見当以上に異常極まりないと実感した...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...正夫は極まり悪く...
豊島与志雄 「白い朝」
...いま本誌に連載されているランドンの『灰色の幻』はガストン・ルルー張りの変幻極まりなきものです...
平林初之輔 「愛読作家についての断片」
...陰惨極まりない生活を描いてゐる...
北條民雄 「月日」
...会話は滑稽極まりないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...破廉恥極まりない方法で令夫人を脅しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...悒鬱極まりもない擂鉢の底から逃れ出すには...
牧野信一 「月あかり」
...一高の文科を出た者は東大へ進むことが極まりのようになっていたが...
三木清 「西田先生のことども」
...乍併(しかしながら)先生の御作の尊きはその豐富なる想像によりて編まれたる變化極まり無き物語の筋にはあらず...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...不幸にして最も不確実な・最も混沌として変化極まりない・ものである」と嘆いた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは平凡極まりないものである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...極まり悪げに身を左右に廻して...
横光利一 「旅愁」
...生を天上界にうけて霊福極まりないが...
吉川英治 「剣の四君子」
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