...頤(あご)を撫(な)でながら感極まっていた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...ペータアさんやルミーさんは大丈夫に極まっていますわ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女自身の腹が極まっていないのであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此方さえ承諾すれば纏(まと)まるに極まっているので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助夫婦に連れられて廿六日の夜行で上京することに極まってからは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「彼奴に着せたまま一緒に埋めてやるのに極まってらあね」と...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...「お江戸ファンタジー」の持つ華麗にして優艶な江戸情緒――それは歓楽極まって哀愁生ずるといった...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自分の言葉に感極まって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この上もなく人の好い裁判所長は、有頂天になって、幾度となくチチコフを抱いては、感極まって、『お前さんは私の恋人だよ! 私のお袋だよ!』と言ったり、剰さえ指をパチパチ鳴らして、彼のまわりを踊りまわりながら、『なんてお前は愛(う)い奴だ、コマリンスクのお百姓!』という有名な唄をうたい出したりしたものだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...長州ではチャント国是(こくぜ)が極まってある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...雪なんぞの降っている晩には極まってその夜の事を思い出し...
堀辰雄 「姨捨」
...今言を使うものが失脚して卑俚に堕ちるに極まっているとは思わぬからである...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...スポーツにしたって負けと極まっている...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...小普請組の家にゃあるに極まってるものだ...
吉川英治 「大岡越前」
...獄門と極まっておる奴らではないか」「だめです...
吉川英治 「大岡越前」
...いつもここと場所は極まっているようだった...
吉川英治 「源頼朝」
...「鎌倉へ行けば仕事がある」東国から北のほうまで、国々の往来で、旅の者が、旅の者に、「何処へ?」と行く先をたずねれば、「鎌倉へ」と、極まっていう...
吉川英治 「源頼朝」
...晩に食べる物が無いに極まっている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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