...夜の読書は八時から十時までと判で押した様に極まっていた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...中には感極まって声が出ず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...城の運命が極まって一族郎党が自害をしたときに己れも死ぬべき命であると覚悟を定め...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ナヂェージダを後に残してここを発(た)ってしまおうと決心が極まってからというもの...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...家族には無愛想極まっても朋友(ほうゆう)にはこの上なく叮嚀(ていねい)な男もございます...
夏目漱石 「創作家の態度」
...尋常極まっているので...
夏目漱石 「それから」
...雪なんぞの降っている晩には極まってその夜の事を思い出し...
堀辰雄 「姨捨」
...其上に蒸し焼きなんというのは料理屋の料理みたようで甚だ俗極まっておる...
正岡子規 「死後」
...今の欧米人これを聞いたら笑うに極まっているが...
南方熊楠 「十二支考」
...こう言うとお手前拝見と来るに極まって居るから...
南方熊楠 「十二支考」
...殊(こと)にお登和さんの事が極まって中川君同胞(きょうだい)が僕のためにそれほどまで尽力せられると聞いては僕も感泣(かんきゅう)してその恩に酬(むく)ゆるつもりだ...
村井弦斎 「食道楽」
...いない方が好いに極まっているのだっけ」「いやにひねくれた物の言いようをするなあ...
森鴎外 「雁」
...感極まってワッと泣き伏す...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...極まって、聴衆は一せいに拍手したものである...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...獄門と極まっておる奴らではないか」「だめです...
吉川英治 「大岡越前」
...極まってこれであった...
吉川英治 「黒田如水」
...妹の気に添わぬ男と極まっておりましょう...
吉川英治 「源頼朝」
...「鎌倉へ行けば仕事がある」東国から北のほうまで、国々の往来で、旅の者が、旅の者に、「何処へ?」と行く先をたずねれば、「鎌倉へ」と、極まっていう...
吉川英治 「源頼朝」
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