...実際又教師の操行点を楯(たて)に彼を嘲(あざけ)っているのは事実だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...ここに大楯の連が妻...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...王室の紋章じゃありませんかね?」なるほどドラペリーを両側につけた楯(たて)の中には獅子(ライオン)...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...多くの事は楯の両面に過ぎない...
種田山頭火 「其中日記」
...もしわたしが彼らに楯ついて...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...政府に楯(たて)をつく者ではございません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...左手には槍と楯を持っていた...
野上豊一郎 「パルテノン」
...一昨日(おととい)も――」「幾松は?」「あの人は人に楯(たて)なんか突きません」「お前は?」「…………」お磯は黙ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は矢も楯もたまりませんでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この俺にむかって楯(たて)をつくものがあろうかと思っている鼻さきを...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...そしてそのとき私が何もかもお前の考えのままにさせてあると云った事を妙に楯にとって...
堀辰雄 「楡の家」
...その不眠症の原因は一切の学究に対する疑問に根ざしてゐる、自分は命限り宇宙の神秘と闘はなければならぬ、自分が収めた幾つかの学問はこの闘ひのための弓であり、楯であり、矢である筈だが、これらの武器では何うしても飽き足りぬ、自分は詩を索めて止まぬ...
牧野信一 「交遊秘話」
...野蛮への楯としてのヒューマニズムの話...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...楯は戞々(かつかつ)と鳴り踏まるる大地は震動す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...楯(たて)も持たないで敵の真正面に躍り出た...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...傍(そば)の椅子を小楯に取り冷やかに笑う...
夢野久作 「二重心臓」
...土手に若葉をゆす振(ぶ)ッている血(あかがし)の木立を楯にして...
吉川英治 「江戸三国志」
...矢も楯(たて)もなく大阪から飛んできながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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