...そう思うと私は矢(や)も楯(たて)もたまらなくなって...
芥川龍之介 「魔術」
...さう云ふ理屈を楯に...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...馭者はそれを楯(たて)にしてわが身と積荷とを太陽と風と雨とから庇(かば)い...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
... 250その燦爛の大楯を鋭き槍は貫ぬきて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...――矢も楯もたまらなくなって...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...土人たちは槍や楯を打ちふつておどかしました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...これは初一念とは違うのだが、小胆な私はこう思い出すと、矢も楯も耐らず、藤野翁の好意には反くけれど、終に帰郷する事に決した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...相方ともに楯(たて)をついての睨み合いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...反晋派たる現在の衛侯に楯突(たてつ)こうとしたに外ならぬ...
中島敦 「盈虚」
...矢も楯もたまらず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も正面からはそれに楯(たて)つく者もなかつた――といふ程度のことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...剣型の撥を執つて力一杯青銅の楯を叩いた...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...その花柱の末端に柱頭があって楯形をなして居ます...
牧野富太郎 「植物記」
...しっかり後楯になっとっておくれやはれば...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...思い立っては矢も楯も堪らなかった...
吉川英治 「剣難女難」
...楯の蔭へ逃げこもうとした...
吉川英治 「三国志」
...八方楯(だて)のように囲んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...「そんな馬鹿げた後(うし)ろ楯(だて)にはなりますまい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
救急車の音