...壮士出シ二墨斗ヲ一持シテ二懐楮ヲ一(モトム)レ句ヲ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その男は楮の煮らるる釜の下の火を見ながら...
徳田秋声 「あらくれ」
...一日かかって四十把(ぱ)の楮(かぞ)を漉(す)くのは...
徳田秋声 「あらくれ」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...ほどなく街道の左手に楮(こうぞ)を漉(す)く仕事場を見つけた...
柳宗悦 「全羅紀行」
...楮紙の最上なものは全州産だという...
柳宗悦 「全羅紀行」
...奉書は楮紙(こうぞし)でありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...大体紙料には雁皮と楮と三椏(みつまた)とがありますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その他の漉場から楮(こうぞ)の紙が出されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...なお衣服の原料であったかと思われるのは楮(こうぞ)である...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「――どうして楮幣がいけねえんだ?」と問いつめる彼ら私兵の言い分は間違っていない...
吉川英治 「私本太平記」
...おらあ」「楮幣の科(とが)で入った者はみんな河原で首になるって噂ですが」「なると思ってたらいいじゃねえかよ...
吉川英治 「私本太平記」
...楮幣もじりの戯(ざ)れ舞(ま)いを演(や)ッたところ...
吉川英治 「私本太平記」
...……そして、なおこの上の御助力を仰がねば実現もかないませぬで」と、道誉はここで、貨幣と人心との微妙な反射作用だの、元朝(げんちょう)の故事(こじ)だの、そして昨年度は、全国的に気温が高く、五穀豊作でもあったから、楮幣の裏付けは、充分に可能なはずであるなどと、自分の経済観から割り出したかぎりのものをかたむけた...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女らの世界に楮銭(ちょせん)の価値を教えてやって流行らせます...
吉川英治 「私本太平記」
...楮幣のことは聞いてるが...
吉川英治 「私本太平記」
...「楮幣さえ持ってゆけば...
吉川英治 「私本太平記」
...たとえば楮幣(ちょへい)にしたってさ」「そう...
吉川英治 「私本太平記」
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