...壮士出シ二墨斗ヲ一持シテ二懐楮ヲ一(モトム)レ句ヲ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...因って数言をつらねて寸楮(すんちょ)を置き二階に呈す...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...・楮にこんにやくが青葉に青葉ふるさとのながれや河鹿また鳴いてくれる・ふるさとの水をのみ水をあび・長い橋それをわたればふるさとの街で・おばあさんはひとりものでつんばくろ四羽・つゆのつゆくさのはなひらく・水音のよいここでけふは早泊り炎天...
種田山頭火 「行乞記」
...懐中ノ楮墨(ちょぼく)ヲ探リテ予ト筆談ス...
中島敦 「斗南先生」
...日本の楮(こうぞ)紙の多くは流漉であって...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...同じく楮で同じく水で同じく流漉(ながしずき)で漉くのでありますから...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...強い楮(こうぞ)から作られ...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...誠に見事な楮紙であると云はねばならぬ...
柳宗悦 「和紙十年」
...武士のやうに強壮な「楮」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...雁皮紙は上位を、楮紙は右位を、三椏紙は左位を占める...
柳宗悦 「和紙の美」
...楮(こうぞ)の紙の手に入らぬ時代...
柳田国男 「雪国の春」
...熱い楮の束をとり出すと皆戰鬪意識で...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
...あらたに御発行なされた“楮幣(ちょへい)”と申す貨幣なのだぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...造楮幣使(ぞうちょへいし)...
吉川英治 「私本太平記」
...楮幣もじりの戯(ざ)れ舞(ま)いを演(や)ッたところ...
吉川英治 「私本太平記」
...こん夜ここでの楮幣は...
吉川英治 「私本太平記」
...おやしきも買っちまおうか」「それだけの楮幣を持ってまいればな」「どうれ...
吉川英治 「私本太平記」
...千鳥棚のべつな函から新しい楮幣を出して...
吉川英治 「私本太平記」
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