...私はそれを持って帰るのも業腹(ごうはら)で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...素直にいそいそと立とうとしないのが業腹で...
近松秋江 「うつり香」
...訊(き)くのも業腹(ごうはら)なので...
徳田秋声 「縮図」
...みすみす兄貴に譲って引くのも業腹(ごうはら)だから...
中里介山 「大菩薩峠」
...業腹(ごうはら)だった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...有馬屋が安穏に暮すのは業腹(ごうはら)だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬鹿にされるのも業腹(ごふはら)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...業腹(ごうはら)だがとうとう縄を解いてしまったよ」「いつ?」「ツイ先刻(さっき)さ」「そいつは気が早い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お互に疑われた業腹(ごうはら)さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...調べの樣子を見て來るがいゝ」「少し業腹(ごふはら)ですね」「飛んだ良い修業だよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二月七日(金曜)十時半に砧の上山から電話、「多分今日出発すると思ひますが、暫くお待ち下さい」とある、そのうち突如十二時頃「一時の汽車で立ちますから東京駅へ」と言ふ、それッとあはてゝ行ってみると、ナンのことはない、此処で待機とある、駅食堂で待ってると、今日は中止、多分明日の一時で出発、と云ふので、もう業腹だ、一っそ伊豆山へのしちまはうって気になり、四谷へ帰って食事し、五時半の準急で、柳と鈴木桂介、それに大西を連れて、伊豆山へ、相模屋へ着く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...)と村長も業腹になつて...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...彼はこゝで「叔父さん」といふのが業腹だつたので...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...業腹(ごうはら)の煮えていたところなので...
吉川英治 「三国志」
...酒が業腹(ごうはら)を焚(た)きつけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...つい女の顔を見た業腹(ごうはら)まぎれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なんとも業腹(ごうはら)でたまらない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこで当然業腹(ごうはら)が煮えてきたに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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