...業腹(ごふはら)だつたのでございませう...
芥川龍之介 「地獄変」
...新右衛門に訊いて笑はれるのも業腹(ごふはら)なので...
薄田泣菫 「茶話」
...どこへ行くんだ――聞くのは業腹で...
高見順 「いやな感じ」
...叔母も業腹(ごうはら)のような笑い方をした...
徳田秋声 「足迹」
...全く誤解されているのも業腹(ごうはら)であった...
徳田秋声 「あらくれ」
...お神さんのあるのが業腹(ごうはら)で帰してやるのがいやなんです...
徳田秋声 「仮装人物」
...お浜のような気の勝った女にはたまらない業腹(ごうはら)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...思えば思えば業腹(ごうはら)でたまらないのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...業腹(ごうはら)だというので...
夏目漱石 「三四郎」
...お互に疑われた業腹(ごうはら)さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この鍛冶屋の指図に否応なしに従ふといふことが業腹でならなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一騎打ちだ! と私はわけもない業腹を破つて...
牧野信一 「月あかり」
...説伏させられるのも業腹だと思つたらしく開き直つて...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...田百でなければ通用しないなど甚だ以つて業腹である...
百田宗治 「百鬼園讃」
...彼のわたしに対する義理を棒引きにしてやるのも業腹だし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...他人に渡すのは業腹(ごうはら)だから...
吉川英治 「魚紋」
...いまだに金井さんの体術にかなわねえなあわっしも業腹で堪らねえ...
吉川英治 「剣難女難」
...望んでいた征夷大将軍の補任が外(はず)れた業腹(ごうはら)もあったが...
吉川英治 「私本太平記」
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