...あるいは業腹(ごうはら)らしいお松さんに無言ののろけを買わせている...
芥川龍之介 「葱」
...とくに業腹なのは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...ここでむざむざカイツマる(つかまる)のは業腹だ...
高見順 「いやな感じ」
...「このままで引込むのも業腹(ごうはら)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...京都の父が遠廻しに持ちかけて来るのがいかにも業腹(ごうはら)であった...
夏目漱石 「明暗」
...業腹(ごうはら)だった...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...一と晩の違いで三千両の始末をされるのも業腹(ごうはら)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...有馬屋が安穏に暮すのは業腹(ごうはら)だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろんな事を聽き出して來ましたよ」「業腹と空き腹は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...けちけち町湯にゆくのが業腹(ごうはら)で...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...二月七日(金曜)十時半に砧の上山から電話、「多分今日出発すると思ひますが、暫くお待ち下さい」とある、そのうち突如十二時頃「一時の汽車で立ちますから東京駅へ」と言ふ、それッとあはてゝ行ってみると、ナンのことはない、此処で待機とある、駅食堂で待ってると、今日は中止、多分明日の一時で出発、と云ふので、もう業腹だ、一っそ伊豆山へのしちまはうって気になり、四谷へ帰って食事し、五時半の準急で、柳と鈴木桂介、それに大西を連れて、伊豆山へ、相模屋へ着く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...業腹でもあつたので...
牧野信一 「鸚鵡の思ひ出」
...そんなきらびやかな連想を通はせるだに業腹なので...
牧野信一 「夜見の巻」
...業腹(ごうはら)をすえかねていた...
吉川英治 「私本太平記」
...何とも業腹(ごうはら)でならなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...酒が業腹(ごうはら)を焚(た)きつけて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...業腹(ごうはら)でならなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...業腹(ごうはら)でたまらない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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