...それは僕の小学時代に業平橋(なりひらばし)かどこかにあつた或可也(かなり)大きい寺へ葬式に行つた時だけである...
芥川龍之介 「本所両国」
...うまれは向嶋小梅業平橋邊の家持の若旦那が...
泉鏡花 「遺稿」
...うまれは向嶋小梅(むこうじまこうめ)業平橋(なりひらばし)辺の家持(いえもち)の若旦那が...
泉鏡花 「遺稿」
...私は業平橋の下総屋という木賃に泊まって...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...業平橋横の怪しい殺人事件がまず眼前に浮んだ...
海野十三 「深夜の市長」
...業平橋を越え、右に広い道を折れ、それから狭い横丁に入りこんでいった...
海野十三 「深夜の市長」
...業平橋附近の惨状(さんじょう)が想像以上であったのに彼女は驚いたのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんなら国道の業平橋(なりひらばし)のとこで降りたらよろしいがな」と...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...直(す)ぐと中(なか)の郷(ごう)へ曲って業平橋(なりひらばし)へ出ると...
永井荷風 「すみだ川」
...東は業平橋(なりひらばし)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――父親の權右衞門が釣(つり)に行くと言つて出かけたのは、十日前の四月一日の晝過ぎ、業平橋の下から、横川筋へかけて、時々青鱚(あをぎす)か沙魚(はぜ)を釣りに行くのが樂しみなんだ相で、その日も暮れるまでには歸つて來ることゝ思つて居ると、日が暮れても、夜が更けても、翌る朝になつても歸らず、それから大騷動になつて搜しに出かけると、間もなく、業平橋の下で、死んでゐるのが見つかつたといふのです」「フーム」「八軒町の店から近いので、身體の弱い内儀だけを殘して家中の者が皆んな飛出して行つた相です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その中でも業平橋(なりひらばし)の房吉といふのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...業平橋の下を覗きに行くよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死骸は業平橋の下の舟の上に棄て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その頃出来たばかりの業平橋(なりひらばし)駅の方へ連れていってくれた...
堀辰雄 「幼年時代」
...ひさしぶりで業平橋(なりひらばし)の方まで行き...
堀辰雄 「幼年時代」
...「直ぐと中の郷へ曲つて業平橋へ出ると...
正岡容 「下町歳事記」
...夜の流れ――業平橋とは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
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