...それから頭のまん中には楕円形(だえんけい)の皿(さら)があり...
芥川龍之介 「河童」
...これは星の軌道が太陽を焦点とした楕円(だえん)だということを示したものでありますが...
石原純 「ニュートン」
...あとに細長い楕円形(だえんけい)の穴がぽっかりとあいた...
海野十三 「怪星ガン」
...そのとき楕円形がぱっと宙にとびちった...
海野十三 「海底大陸」
...実は僕の背の左側に楕円形の大きな瘢痕(きず)があるんです...
海野十三 「三人の双生児」
...発散級数の和でも、楕円函数でも、大いに研究するんだね...
太宰治 「乞食学生」
...それからこの颱風の中心は土佐の東端沿岸の山づたいに徳島の方へ越えた後に大阪湾をその楕円の長軸に沿うて縦断して大阪附近に上陸し...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...球面的及び楕円的並びに双曲線的幾何学として普通区別される処のものである(Sommerville, Non-euclidean Geometrie, p. 89, etc.)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...星の軌道が円か楕円かを論外にして...
豊島与志雄著 「球体派」
...擬似(ぎじ)楕円体と称すべきであるなどということになる...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...大きな石を楕円形に円筒状に畳み上げたもので...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...この樹は、小喬木(せうけうぼく)で、樹形は円錘(ゑんすゐ)状、葉は大形、対生、長楕円形、革質、馬来(マレイ)が原産地である...
林芙美子 「浮雲」
...楕円運動のような他の運動は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ついに長楕円状(ちょうだえんじょう)円柱形の果実となり開裂(かいれつ)して種子が出るが...
牧野富太郎 「植物知識」
...環楕円と称する曲線は...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...そのとき出てゐるそらがそのまゝ〔楕〕円形のなかにめぐってあらはれるやうになって居りやはりそのまん中には上から下へかけて銀河がぼうとけむったやうな帯になってその下の方ではかすかに爆発して湯気でもあげてゐるやうに見えるのでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...楕円形をしたものがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...楕円形の天井をみつめていた私の目前で葡萄蔓(ぶどうづる)のようにからんで...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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