...小説の楔子は、主人公が突然失踪するところから始まった...
...あの映画の楔子は、血まみれの武器を持った男が現れるところだ...
...彼の話の楔子は、自分がアメリカで暮らしたことから始まった...
...彼女はプレゼンの楔子として、問題意識を説明した...
...ゲームの楔子は、謎の箱を手に入れたことから始まる...
...幾分の同情を繋ぐ楔子(くさび)になつたのであらう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...幾分の同情をつなぐ楔子(くさび)になったのであろう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...これから雑劇の所謂(いわゆる)楔子(せっし)を演じようと云う役者なのである...
芥川龍之介 「仙人」
...私は又詩にも勝った表現の楔子(けっし)を音楽に於て見出そうとするものだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...楔子(くさび)を打つて放つて打ち殺してしまいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一個の楔子として...
高木敏雄 「比較神話学」
...この事実の如何に松陰が幕府に対する思想に向って変化の楔子(せっし)となりたるかは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...継嗣論その楔子(せっし)たる疑うまでもなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...さうして其瞬間に今まで動搖して居た心が楔子を打ち込んだやうにきつとした...
長塚節 「商機」
...然しながら其一片と雖此を楔子に削る時大厦の柱をも堅固にすることが出來る...
長塚節 「商機」
...姉婿の持仏にさしあげろ」楔子(くさび)鶏鳴におどろいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...賤(しず)ヶ嶽(たけ)決戦の楔子(くさび)はこの日に打ちこまれたといっていい...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索