...彼が密(ひそ)かに一挺(いっちょう)の三味線を手に入れようとして主家から給される時々の手あてや使い先で貰(もら)う祝儀(しゅうぎ)などを貯金し出したのは十四歳の暮(くれ)であって翌年の夏ようよう粗末(そまつ)な稽古三味線を買い求めると番頭に見咎(みとが)められぬように棹(さお)と胴(どう)とを別々に天井裏(てんじょううら)の寝部屋(ねべや)へ持ち込み...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...徳次はあの長い棹で突張り退けるのだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...端艇涯(きし)をはなるれば水棹(みさお)のしずく屋根板にはら/\と音する...
寺田寅彦 「東上記」
...箪笥(たんす)の一棹(さお)ぐらいは持って来るだろう...
徳田秋声 「新世帯」
...断に棹して海洋に浮ぶの目的を達せむとするに均し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...いずれも竹棹を船上より石垣にかけ渡して襁褓敝衣(きょうほへいい)を曝す...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...渡(わた)し船(ぶね)が深夜(しんや)に人(ひと)を乘(の)せたのでしやぶつといふ響(ひゞき)は舟棹(ふなさを)が水(みづ)を掻(か)つ切(き)る度(たび)に鳴(な)つたのである...
長塚節 「土」
...歸り船の棹(さを)を突つ張ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棹がだんだん長くなつてゆくのだ...
長谷川時雨 「吾が愛誦句」
...棹は水に浸り砂を押しては...
原民喜 「潮干狩」
...襲い来るうしろの敵に棹を構えてそなえていた...
本庄陸男 「石狩川」
...頬被(ほおかぶ)りした船頭は水棹(みさお)で岸を突いて船を辷(すべ)らせた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...江ノ島の片瀬川で棹と櫓の使いかたを覚えた...
山本周五郎 「青べか物語」
...「雀が鵙を取ってくれた」と喜んで鵙の首をキュットひねって袋に入れてモチ棹を担いで帰って行きました...
夢野久作 「鵙征伐」
...三とせなじみし猫の妻もし恋ひ死なばかはいのものよ三味線のいろにひかるゝ中つぎの棹(さを)はちぎりのたがやさんごていねいにも...
吉川英治 「江戸三国志」
...すぐ繋綱(もやいづな)を解いて棹(さお)を突かせた...
吉川英治 「剣難女難」
...深い所は筏(いかだ)に棹(さお)さして...
吉川英治 「三国志」
...もすこし、男のことばの裏に何かが密(ひそ)んでいたら、一颯(さつ)の水玉と共に、棹は、相手を河へ叩き落していたかも知れない...
吉川英治 「私本太平記」
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