...汽船へ乗るには棧橋(さんばし)からはしけに乗らなければなりません...
芥川龍之介 「貝殼」
...私達のゐた棧橋にはやはり修学旅行に来たらしい...
芥川龍之介 「貝殼」
...あのへんには棧橋のような固い物はないから...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...ふたたび水路組合の棧橋に立ったのは...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...棧橋(かけはし)の跟(あと)なく...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...ひといきに棧橋を驅け降りた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...棧橋(さんばし)から川岸の材木納屋へ忍びこんで...
徳田秋声 「縮図」
...蝦蛄(しやこ)の這ふ樣にずらり足杭を見せた棧橋が見ものだ...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...一時間ほどして船が再び棧橋(さんばし)に着いた時...
「處女作の思ひ出」
...一同ぞろ/\と棧橋(さんばし)を渡つて鶴吉の裏口から離屋へ入り込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...町の者が船着き場にしてゐる形ばかりの棧橋(さんばし)の手前に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一箇所棧橋の板を縛つた繩が解けたのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一杯機嫌で棧橋へかゝると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乘合船の河蒸汽を棧橋に出でて待つに...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...茶屋(ちやゝ)が棧橋(ざんばし)とんと沙汰(さた)して...
樋口一葉 「たけくらべ」
...棧橋のとなりにあるホテルへ入って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...その棧橋の陸につないであるところに私と栄さんと合計三十何貫の重みがずっしりとかかっていることに心付かず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...惶てゝ切符を買つて棧橋へ駈け出すところを私は呼びとめられた...
若山牧水 「梅雨紀行」
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