...汽船へ乗るには棧橋(さんばし)からはしけに乗らなければなりません...
芥川龍之介 「貝殼」
...弟は棧橋のらんかんを二三度兩手でゆりうごかしてから...
太宰治 「思ひ出」
...棧橋(かけはし)の名の甚だ高きに惑(まどは)されて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...棧橋(かけはし)を出でゝ一二里...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...直ぐ棧橋の方へ走らした...
近松秋江 「湖光島影」
...從姉(西村田鶴)と私を乘せた船は汽笛を鳴らしながら高知棧橋に着いた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...棧橋(さんばし)から川岸の材木納屋へ忍びこんで...
徳田秋声 「縮図」
...」棧橋に佇(たたず)んでいるうち...
徳田秋声 「縮図」
...よろぼひ渡る藤の棧橋...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...一時間ほどして船が再び棧橋(さんばし)に着いた時...
「處女作の思ひ出」
...棧橋が靜かになつたら...
林芙美子 「屋久島紀行」
...こゝは棧橋がないので...
林芙美子 「屋久島紀行」
...棧橋の人混みにまぎれて異国趣味に睦(むつ)み...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...僕は想像しているよ」棧橋の上で僕らとニーチェとは袂(たもと)を分った...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...茶屋(ちやゝ)が棧橋(ざんばし)とんと沙汰(さた)して...
樋口一葉 「たけくらべ」
...棧橋のとなりにあるホテルへ入って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...小さいフワフワ棧橋をなおゆすろうとするのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...海軍の艦船がつないである棧橋(さんばし)にいって...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
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