...雨に惱む海棠、風に顰する女郎花、よその見る目もいたはし...
大町桂月 「房州紀行」
...壁際にある秋海棠(しゅうかいどう)も...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...萎えたるこゝろしばらくは慰む刈萱と秋海棠とまじりぬと未だはみねどかなひたるべしわびしくも痩せたる草の刈萱は秋海棠の雨ながらみむ日ごろは熱たかければ...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...海棠の老木が門の両側に折重つて...
牧野信一 「淡雪」
...よからぬ酒に胸を病む秋佳棠(かとう)句の表は悪(わろ)き酒を飲みて胸わるくなりたりといふまでなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...九月十九日に棠軒は柏軒の後事を営み畢(をは)つて京都を発した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...棠軒三十四歳」と署してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...棠軒は同班と連署して下(しも)の願書を呈した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」棠軒は今此「拝領屋敷」として吉津村の地を乞ひ得たのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」棠軒の此日に訪うた三家の中に「真野」がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百五十二庚午八月二十七日後の棠軒日録を続抄する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」棠軒が三好、津山と共に所謂家内医官を罷められたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その三百五十九此より明治癸酉九月十二日後の棠軒日録を続抄する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これと日夕往来した棠軒は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...弘化二年十一月二十六日生(うまれ)の三女棠(とう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかし五百の胸をば棠を惜(おし)む情が全く占めていたので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...然るに試験して見ると、汽缶は十二分に沸き立ちながら、鉄管へは熱湯少しも通ぜず、夜通し焚いても依然温度上らず、こんな筈ではなかったがと、汽缶職工を責めて幾度改良しても、最初の設計を誤ったため結局大失敗、そのうち春も三月となってもう温室も間に合わず、それでも牡丹、藤、海棠など収容し、炭団(たどん)の火で温度を保ち、四月はじめにぽつぽつ咲いたのがせめてもの腹癒せ...
山本笑月 「明治世相百話」
......
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??