...―――平素貞之助の書斎になっているその一と棟は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まだいくらも隣の家の棟(むね)を越えないくらいの高さであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...その子は近所のある有福な棟梁(とうりょう)の家の実の姉弟(きょうだい)なかに産れたのだという話であった...
徳田秋声 「黴」
...面白い音を出す柱時計やぴかぴか光っている道具類や棟梁の大きな銀の煙管なども彼の心を引いた...
豊島与志雄 「少年の死」
...門をはいると左手に瓦葺の一棟(ひとむね)があって其縁先に陶器絵葉書のたぐいが並べてある...
永井荷風 「百花園」
...与八の前へ棟梁(とうりょう)を呼んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...物置と同じ棟に造った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...案内されたのは、別棟に建てゝ、廊下で繋いだ奧の六疊でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石垣のあいだからニョロニョロと一匹の山棟蛇(やまかがし)が這いだした...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...学生の寄宿舎は学校の本館とは別の棟になっていて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...すなわちそれは強風で家の棟が取られないために屋脊を保護してあるのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...藪下の三棟の長屋は...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...長屋が七棟、朽ちかかった物置のような独立家屋が五軒...
山本周五郎 「季節のない街」
...城普請(しろぶしん)の棟梁(とうりょう)益田藤兵衛(ますだとうべえ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ただ棟梁の大勘が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そのふさわしくない長屋棟や...
吉川英治 「日本名婦伝」
...それは丸太組の櫓(やぐら)のうえにいる棟梁衆(とうりょうしゅう)や作事与力の上役だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...手前どもの別棟でございますが」「ここならばいいのね……...
吉川英治 「宮本武蔵」
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