...屋の棟に近い窓に...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...東側に女子の病棟...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...向角(むこうかど)に高く低く不揃(ふぞろい)に立っている幾棟(いくむね)の西洋造りが...
永井荷風 「深川の唄」
...こんどは病棟の東側を通ってみた...
永井隆 「長崎の鐘」
...朝がけの棟梁が弟子を引連れて通りがかりに発見したというのが最初です...
中里介山 「大菩薩峠」
...別棟をこしらえて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そいつは棟木(むなぎ)に穴を掘る鑿ですからね」勘太は昂然として言ひきるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...酉刻(むつ)半(七時)に芝口二丁目の棟梁喜之助の家を出て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...火事は北棟の庖厨場で...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...春雨の早雲寺坂行きぬべし病むとも君がある世なりせば箱根の湯本で之もお弟子の鈴木松代さんの経営する吉池の奥の別棟に...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...はるか向うの薄暗く木立の群がつたあたりにちらちらと見えがくれする病舎や病棟の燈(ひ)もぼんやりと光芒がただれて...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...彼らにとって棟上げと餅撒きは同義語なのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...いささか持てあましながら棟梁の三谷三次を眺めていた...
本庄陸男 「石狩川」
...この権中主典は棟の下一ぱいに響きわたるきいきい声で叫んだ...
本庄陸男 「石狩川」
...幾つの棟(むね)に分かれた建物を上手(じょうず)にはなやかに住みなしているのを見て大臣の心はしんみりと濡(ぬ)れていった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...棟や軒(のき)の端(はし)の切りそろえに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...――土豪蜂須賀の砦造(とりでづくり)の中の一棟に...
吉川英治 「新書太閤記」
...武門の棟梁(とうりょう)と取引するにしても...
吉川英治 「新書太閤記」
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