...とある沙山(すなやま)陰のあばら家の棟(むね)へ...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...我国の建築家が、棟木と軒の、固い直線に捕われていて、それから離れられぬのは、情無いような気がする...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...頑丈な棟木(むねぎ)が交錯(こうさく)して...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...棟木(むねぎ)の上に...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...棟梁と弟子とに於ても...
高木敏雄 「比較神話学」
...或る病棟にいれられて...
太宰治 「人間失格」
...珍珠蘭(ちんしゅらん)が枯れてるじゃないか」方棟は蘭が好きで...
田中貢太郎 「瞳人語」
...やがては武門の棟梁(とうりょう)ともなるように心がけてこそ武士たるものゝ本懐(ほんかい)だのにと仰(お)っしゃって...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...契約したのは右端にある一棟の一部を成した五坪ばかりの洋室であつた...
徳田秋聲 「老苦」
...内科の前田婦長が病棟から飛び出してきて...
永井隆 「長崎の鐘」
...自分の家の屋の棟を歩き終ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(そ)の人々(ひと/″\)が驅(か)けつけた時(とき)は棟(むね)はどさりと落(お)ちて...
長塚節 「土」
...すぐその棟(むね)を飛び出したくらいである...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「棟梁、お鈴さんは死んだんだぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棟梁の佐太郎一人だけが死んでしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見ていろ」八五郎は棟梁の家へ飛びます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこからすこし急な傾斜で下がっている病棟の北側に沿った少しばかりの空地にその土を運んでは...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...「大工は棟梁仕上げを御覧(ろう)じませ」の落(さげ)といっしょに大へんな受け方をして揚々と下りてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
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