...廊下で繋(つな)いで三棟(みむね)に分けた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...彼は七階建の貸家を七棟持っていたが...
辰野隆 「愛書癖」
...病院とは廊下で繋(つな)がって別棟になっている...
谷崎潤一郎 「細雪」
...屋の棟には猛禽(もうきん)の叫びもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...家の棟を射越し弓を踏み折りて投げ越すなり...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...此處からは別棟(べつむね)ではございませんが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兩側(りようがは)に立(た)てたる棟割長屋(むねわりながや)...
樋口一葉 「にごりえ」
...棟の低い灰色の家並がぼんやりと記憶に残っていたが...
久生十蘭 「地底獣国」
...ここいらだったろうと思った病棟に折れて行ったが...
堀辰雄 「菜穂子」
...棟梁は鼻をこすりあげて云った...
本庄陸男 「石狩川」
...農家の大きな藁葺(わらぶき)屋根の高い棟(むね)にオニユリが幾株(いくかぶ)も生(は)えて花を咲かせている風情(ふぜい)である...
牧野富太郎 「植物知識」
...この福渡氏の東側の一棟を借りて...
柳田国男 「故郷七十年」
...「若棟梁」と大六は云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...五棟の丸太小屋が燃えており...
山本周五郎 「風流太平記」
...一世帯が一棟を占めてゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...棟は離れているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...徳川家の棟梁(とうりょう)家康を扶(たす)ける両翼ぞと人にいわれていた酒井忠次の姿も...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたし達の病棟へ持って来たらしゅうございます...
吉川英治 「日本名婦伝」
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