...間もなく別棟の十一監といふところに移されました...
石川三四郎 「浪」
...前方が中庭をはさんで並行した別の病棟で...
鷹野つぎ 「窓」
...方棟は近くへ寄って往って覗いた...
田中貢太郎 「瞳人語」
...およそ明治中葉以降芸者のことを書きたる小説汗牛充棟(かんぎゅうじゅうとう)もただならぬに...
永井荷風 「桑中喜語」
...繪圖面は棟梁(とうりやう)の家で無くなつたに決つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左手は奉公人達が息抜きに来る別棟(べつむね)の粗末な離屋(はなれ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もしか貴様の傍にでもいるのかと子供部屋といっている別棟をのぞいたがそこにもいない...
久生十蘭 「湖畔」
...その唄声が病棟内を一ぱいに拡がつて行くと...
北條民雄 「間木老人」
...私はとうとう一番はずれの病棟にはいり...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...そこへ「長兵衛さんとおっしゃる棟梁さんのお宅はこちらで」と旦那が訪れると「ええ何に棟梁でも何んでもねえんで」とうちの中で長兵衛自身術もなく棟梁を否定し...
正岡容 「我が圓朝研究」
...上野の入口へ来ると三層楼の棟の所に雁が浮彫にしてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...諸生組の頭棟朝比奈...
三好十郎 「斬られの仙太」
...小柳町(こやなぎちょう)の大工の棟梁(とうりょう)新八というものの家へ里子(さとこ)に遣(や)られた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...べつに平家造りの離れと呼ぶ建物が二棟あった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...一方道場と覚しき一棟は...
吉川英治 「剣難女難」
...長い棟木(むなぎ)だの...
吉川英治 「新書太閤記」
...「この棟だな、女のいるのは」と床下へしゃがみ込んだ...
吉川英治 「親鸞」
...「あの棟にはまだ...
吉川英治 「親鸞」
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