...悔恨の棘は我心を刺せり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...棘(いばら)の冕(かんむり)を冠せられ...
石川啄木 「鳥影」
...キリストと共に棘(いばら)の冕(かんむり)を冠(かむら)しめられて信者は彼と共に義の冕を戴くの特権に与かるのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...そこいら一帯に荊棘が青々と生ひ繁り...
薄田泣菫 「独楽園」
...荊棘(いばら)や葛(かずら)がそれを塞(ふさ)いでいたりした...
田中貢太郎 「竈の中の顔」
...丈(せ)が低くて枝が棘々(とげ/\)して幹が捩曲(ねぢく)れて居る日本の樹木よりも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...下手(へた)にあがくと棘(とげ)を刺すよ」「黙れッ」平次は飛込んで女の肩をハタと打ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豪猪(やまあらし)の如き鋭い棘(とげ)を蠢(うごめ)かす巨大なる野生仙人掌(さぼてん)をもって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...荊棘(いばら)の道を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...棘然(きょくぜん)と顔を見合わせた...
正岡容 「寄席」
...火を放ちてこの詞林の荊棘を焚かむか...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...茱萸の枝の棘(とげ)にひっかけたのだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...棘(とげ)を刺したのかと思って...
山本周五郎 「夕靄の中」
...土手の棘(いばら)に首を突ッ込み...
吉川英治 「江戸三国志」
...荊棘(けいきょく)の現実は...
吉川英治 「新書太閤記」
...弦之丞はお米の棘(とげ)立つのをなだめ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...荊棘(けいきよく)の中黄蜂の巣窟(すうくつ)あり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索