...棘(いばら)の道を走るべきか...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...私は曳網で、熱帯性の貝や、棘皮動物や、甲殻類や、その他私には物珍しい種類を引上げつつあったのだが、而もこのような美しい眺望から眼を離して、曳網の泥土に頭をつっこんでいるということは、困難だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...愛の荊棘(いばら)よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...キリストと共に棘(いばら)の冕(かんむり)を冠(かむら)しめられて信者は彼と共に義の冕を戴くの特権に与かるのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...その藪(やぶ)は黒ずみ湿り棘立(いらだ)ちおののいて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...賤しさと棘々(とげ/\)しさに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小径は荊棘(いばら)の中に消えてしまった...
萩原朔太郎 「猫町」
...やたらに茨の棘(とげ)がひつかかり出して...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その状あたかも荊棘(けいきょく)の上に坐(ざ)して刺衝(ししょう)に堪ゆべからざるのはずなるに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...死に至るまで実利主義のために進路の荊棘(けいきょく)を攘(はら)った...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それが荊棘(いばら)のように繁(しげ)っていて...
牧野富太郎 「植物知識」
...茨(いばら)の棘(とげ)の先にでも触れるように...
山本周五郎 「さぶ」
...妻子を捨てて共に荊棘(けいきょく)の道を覚悟の上で来てしまったのだ...
吉川英治 「三国志」
...棘(とげ)のつらさの余り嫌厭(けんえん)になった...
吉川英治 「私本太平記」
...よけいに荒々しく棘立(とげだ)って...
吉川英治 「親鸞」
...弦之丞はお米の棘(とげ)立つのをなだめ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...■木莓(きいちご)――なぜ薔薇には棘(とげ)があるんだろう...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...桑の実は長く伸びた棘(とげ)の枝から姿を消してしまっている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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