...棘(いばら)の道を走るべきか...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...私は曳網で、熱帯性の貝や、棘皮動物や、甲殻類や、その他私には物珍しい種類を引上げつつあったのだが、而もこのような美しい眺望から眼を離して、曳網の泥土に頭をつっこんでいるということは、困難だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...われら荊棘を排し...
大町桂月 「春の筑波山」
...荊棘(いばら)のやうに人(ひと)の心(むね)を刺(さ)すわい...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...幹、枝、葉、繊維、叢(くさむら)、蔓(つる)、芽、棘(とげ)、すべてが互いに交り乱れからみ混合していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...蕁麻(いらくさ)の棘(とげ)に悩まされ...
中島敦 「光と風と夢」
...南アフリカにおける現世空棘魚(くうきょくぎょ)の発見の話は...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...下手(へた)にあがくと棘(とげ)を刺すよ」「黙れッ」平次は飛込んで女の肩をハタと打ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...棘(とげ)を刺しても痛々しいじゃありませんか」八五郎は委細構わず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...豪猪(やまあらし)の如き鋭い棘(とげ)を蠢(うごめ)かす巨大なる野生仙人掌(さぼてん)をもって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...骨棘とは何のことだろう...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...手や背中はひどい傷だ」骨棘とはどんなものだろうな...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...「うるさいねえ新公」暗い奥のほうで棘々(とげとげ)した声が聞こえたかと思うと...
正岡容 「寄席」
...縱令(たとひ)中頃定家假名遣が出まして、一頓挫を來しましても少し荊棘が生えましても、荊棘を刈除いて、元(も)との道を擴げて、國民が皆歩むやうな道にすると云ふことが、或は出來るものではないかと云ふやうな、妄想かも知れませぬけれども、想像を自分は有つて居ります...
森鴎外 「假名遣意見」
...棘の同じさまなるは姑く置かむ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ものを云うにもなんとなく棘(とげ)が感じられた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...茨(いばら)の棘(とげ)みたいに...
吉川英治 「野槌の百」
...棘立(とげだ)つものじゃない...
吉川英治 「無宿人国記」
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