...彼は棗(なつめ)のようにまるまると肥った...
芥川竜之介 「歯車」
...井戸脇の葡萄塀の上の棗(なつめ)...
寺田寅彦 「祭」
...赤色(せきしょく)は棗(なつめ)の実の赤色にして烟(けぶ)れる焔(ほのお)の色(黒き赤)と銀色(ぎんしょく)の灰色(灰の赤)とに分たれ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...僕の家の裏には大きな棗(なつめ)の木が五六本もあった...
夏目漱石 「僕の昔」
...わたしは棗の木の下を掘つてゐた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...味方の勢を実は少しずつ――黎陽(れいよう)(河南省逡県東南)都(ぎょうと)(河北省)酸棗(さんそう)(河南省)の三方面へ分け...
吉川英治 「三国志」
...棗は、どう生きたのか、わからない...
吉川英治 「私本太平記」
...――もう訊かずとも、棗が、ここの翁に匿(かくま)われているわけもわかった...
吉川英治 「私本太平記」
...「棗とやら」こんどは和氏が...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏は、ふと、からかい気味に、「だから、どうなのだ?」と、反問すると、棗(なつめ)は、血ぶくろを切られたようにばッと答えた...
吉川英治 「私本太平記」
...棗(なつめ)などを塗らせるため...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょぴり棗をあげやしょうか」「いや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あっちにある」棗(なつめ)商人の仲間の二人が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お手のものの棗漬(なつめづけ)をいっぱい盛ってきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...さっきの棗商人(なつめあきんど)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...かの七人の棗商人(なつめあきんど)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...黄泥岡(こうでいこう)に出没したと聞く七人の棗商人(なつめあきゅうど)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...棗形(なつめがた)に眼を見ひらいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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