...七人の侍の駕は、五梃の駕へ追いつくと「兄弟、頼むっ」と、棒鼻が叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...棒鼻へ手をかけて「早くせい」「へいっ」駕屋が...
直木三十五 「南国太平記」
...「急げっ、急げっ、走るんだ」と、供頭が、陸尺(ろくしゃく)を、叱りつけて、棒鼻を叩いた...
直木三十五 「南国太平記」
...その駕籠の棒鼻が押えられたものだろうと兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角の駕籠(かご)の棒鼻がおさえられてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...駕籠の棒鼻に吊(つる)された提灯(ちょうちん)までが安全無事で...
中里介山 「大菩薩峠」
...棒鼻の提灯の蝋燭はまだ六分の寿命を保ち...
中里介山 「大菩薩峠」
...危ふく駕籠の棒鼻に突つかゝりさうになつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...棒鼻にもたれてようやく立っているというばかり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...駕籠の棒鼻を押す...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...自分のほうが棒鼻につかまって引っかついで行くべきところを...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...棒鼻を抑えた容子(ようす)――それで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...棒鼻にゆらゆら揺れる明りにもつれて...
吉川英治 「江戸三国志」
...幾つもの提灯(ちょうちん)を棒鼻にブラ下げて...
吉川英治 「江戸三国志」
...一八郎の駕の棒鼻(ぼうばな)をドンと抑えてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...駕の棒鼻へブラさがると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...棒鼻からはずした提灯を取って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...棒鼻(ぼうばな)を突き返して大手をひろげた虚無僧と虚無僧...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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